B-CAS、地デジ専用カードでユーザー登録を廃止

-BS/CS対応の“赤”カードは当面継続


地上デジタル専用B-CASカード(青カード)

11月9日発表


 デジタル放送受信用の「B-CASカード」を発行する株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS)は9日、地上デジタル放送専用のB-CASカードのユーザー登録を廃止すると発表した。

 ユーザー登録が廃止されるのは、地上デジタル専用受信機に同梱されるB-CASカード(青カード)と、一部の地デジ受信機に内蔵されている特別内蔵用カード(白青カード)。従来は任意のユーザー登録を行なっていたが、2010年3月末を持って登録はがきの受付を終了。登録受付終了にあわせて、B-CASが保有しているユーザー登録情報は廃棄する。

 なお、11月より運用開始された小型のB-CASカード(miniB-CASカード)については、当初からユーザー登録を行なわない。地上/BS/110度CSデジタル放送用B-CASカード(赤カード)については、NHKのBSデジタル放送における「受信確認メッセージ」の消去などでも使われているため、当面はユーザー登録を継続していく。

 同社では、「地上放送のデジタル化に向け、カスタマーセンターをリニューアルするなど業務の改善を図っている。業務見直しの一環」としている。

miniB-CASカード。一般向けには青色のカードが提供される予定だが、11月の運用開始当初からユーザー登録は行なわない3波共用の「赤カード」ではユーザー登録を継続する

(2009年 11月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]