東芝、2009年第3四半期決算発表。映像機器は好調

-売上も増加。通期予測は下方修正


1月29日発表


 東芝は29日、2009年度第3四半期決算を発表した。売上高は前年同期比6.1%増の1兆5,784億円、営業利益は102億円だが、純利益はマイナス106億3,400万円となった。

 セグメント別では、テレビやパソコンなどのデジタルプロダクツ部門の売上が6,539億円(前年同期比766億円増)、営業利益27億円(同300億円増)となった、テレビを中心とする映像機器が国内を中心に好調だったことと、富士通のHDD事業買収の影響などで増収となった。一方、パソコン事業は低価格化と部品価格上昇により損益悪化した。ただし映像機器の黒字やコスト削減効果により、部門全体としては黒字化した。

 他のセグメントでは、フラッシュメモリの需要増や価格安定により半導体事業が増収となるなどで、電子デバイス部門が黒字化。社会インフラ部門は、原子力が海外における新規プラントが好調で増収だったが、その他事業では景気後退による受注減の影響で、部門全体としては横ばいとなった。

 なお、景気低迷の影響から、通期の連結業績見通しを下方修正。売上高は4,000億円減少の6兆4,000億円とした。ただし、営業利益1,000億円、純利益マイナス500億円の予想は変更していない。


(2010年 1月 29日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]