エソテリック、350本限定の最高級電源ケーブル

-36万円。1本1本被膜絶縁処理したMEXCEL導体


7N-PC9300 MEXCEL

3月上旬発売

標準価格:367,500円

 エソテリックは、三菱電線工業、アクロジャパンと共同開発した、電源ケーブルの最高級モデル「7N-PC9300 MEXCEL」を350本の生産本数限定で3月上旬に発売する。価格は367,500円。長さは1.5mで、特注で延長も可能。0.5mごとに94,500円のプラスとなる。

コネクタの接点部にはベリリウム銅を使用
 三菱電線工業の、高純度ストレスフリー加工の7N(99.99999%)クラスCuを主要導体に使用。電着によるマグネットワイヤ製造方法で、素線一本一本の表面を被膜絶縁処理するMEXCEL技術を使用。導体表面積を最大化させ、表皮効果による高周波特性の減衰を極小化、広帯域特性とパワフルなエネルギー伝送特性を実現するという。

 素線(0.32φ)50本を撚り上げて芯線を構成し、スーパーアニール4.5NCuアース線を加えて3芯構造としている。導体の絶縁体はポリオレフィン樹脂で被覆、内部シースには外来ノイズの混入防止および内部から発生するノイズを吸収するため、ポリオレフィン樹脂にタングステン粉体とアモルファス粉体、さらにカーボンを練り込んだハイブリッド高分子ポリオレフィン素材を使用する。

 また、銅マイラーテープとUEW被膜編組銅線による2重のシールド層を設けるノイズ対策を施しているほか、UVポリウレタンで外被覆を構成し、経年変化を防いでいる。

 コネクタの接点部には、高い伝導性と機械的特性を持つベリリウム銅を使用。プラグのブレード外形は厚さ1mm、幅6mmとして十分な接触面積を確保し、熱処理によって剛性を高め、耐荷重8kg以上の機械的特性を持っている。さらに、接触部分の平滑性を出すために、バフ仕上げを2度行なった後、0.5μのプラチナメッキ後に0.3μのパラジウムメッキで仕上げている。

 コネクタ本体は特殊樹脂をNC旋盤で削り出し、振動を分散・吸収するスリット入りのボディと削り出しアルミリング、カーボンケブラーコンポジットスリーブなどで構成。内部、外部振動などの不要振動を排除している。ケーブル外径は約16mm。


(2010年 2月 15日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]