消費者庁、iTunes Storeの請求トラブルについて質問状

-原因究明や相談対応の状況説明を求める


iTunes Store

2月17日発表


 消費者庁は17日、「iTunes Storeから心当たりのない利用についての請求を受けた」という消費者からの相談を受け、運営するiTunes株式会社に対し、5項目に及ぶ質問状を手渡した。

 質問状の概要は以下の通り。


  • iTunes Storeにおいて、利用者に対して心当たりのない利用料金請求された事例をどの程度把握しているのか(発生時期、請求金額など)
  • 利用者に対し、心当たりのない利用料金が請求される事例が発生する原因は何か。原因究明のための今後の方針、予定はどうか
  • 顧客のID、パスワード情報、クレジットカード情報を保護するどのような努力が払われているのか
  • 利用者から不正なiTunes Store料金が請求されたと連絡を受けた場合、どのような対応をしているのか(当該IDの迅速な使用停止、相談窓口紹介、クレジットカード会社/利用者への必要な情報提供、不正が確認された際の利用料金の請求中止措置の余地)
  • 電子メールによる質問を受けてから、回答までの時間。電話による窓口の設置予定について

 なお今回質問状の回答期限は設けていないが、「迅速かつ誠実に回答いただけるものと期待している」としている。

 消費者庁には、2009年4月以降、iTunes Storeにおける心当たりのない利用料金請求についての相談が43件寄せられ、特に昨秋以降増加。中には高額な請求も含まれていたという。

 このため消費者庁では、請求明細などを必ず確認し、不審な点があればクレジットカード会社やサイト運営者などに連絡するよう呼びかけている。また、個人IDやパスワードについて他人に推測されやすいものを避け、パスワードを定期的に変更するよう注意を促している。


(2010年 2月 18日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]