ソフトバンク、'10年夏モデルはHD動画撮影に対応

-ガンプラ付属ケータイやメモリ液晶搭載モデルも


ガンプラケータイ 945SH G Ver.GP30th」を手にする孫正義社長(右)

5月18日発表

 

 ソフトバンクモバイルは18日、2010年夏向けの携帯電話20機種を発表した。そのうち、ワンセグ受信に対応したのは8モデル。Twitter対応は14モデル、防水対応モデルは9モデルとなる。ディズニーモバイルのモデルや監視カメラ、フォトスタンドなどを省いた一覧表はこちらの記事に掲載している。

 ここではハイビジョン動画撮影に対応したモデルなど、AV機能面で注目度の高いモデルを中心に、新機種の特徴を紹介する。


■ AQUOS SHOT 945SH

945SH。1,280×720ドットの動画撮影が可能

 シャープ製の「AQUOS SHOT 945SH」は、1,210万画素のCCDを採用し、ハイビジョンの動画撮影も可能なモデル。7月上旬の発売を予定している。撮影最大解像度は1,280×720ドット。映像形式はMPEG-4 AVC/H.264、音声はAACでの録音となる。ビットレートは現在検討中だという。カメラ面には2つのマイクを内蔵し、ステレオ録音が可能。

 また、側面にHDMIミニ端子も備えており、撮影したHD動画などをAQUOSなどの大画面テレビに表示できる。HDMI連携の「AQUOSファミリンク」にも対応しており、テレビのリモコンでコンテンツの選択・再生・停止などの操作も可能。卓上ホルダにセットすれば、デジタルフォトフレームのようにスライドショーや動画を楽しむ「チャージングシアター」機能も備えている。


945SH液晶は約3.4インチ背面のレンズ部

 最大54Mbpsの高速通信が可能な「ケータイWi-Fi」にも対応。動画コンテンツのダウンロードなどに加え、撮影したHD動画の投稿サイトへのアップロードなども可能。フルブラウザを経由すれば、メール送信時などのサイズ制限にとらわれず、フルサイズ動画のアップロードも行なえる予定。

 液晶ディスプレイは約3.4インチで、854×480ドットのNewモバイルASVディスプレイを採用。HD動画の表示も高精細に行なえるという。ワンセグ放送にも対応する。

HDMIミニ端子を装備HDMI連携のAQUOSファミリンクに対応し、テレビのリモコンから再生動画の選択などが可能


■ ガンプラケータイ登場

ケースもガンプラ風デザイン。この中にプラモデルと携帯電話など一式が収納されている
 この945SHをベースにした「ガンプラケータイ」こと「945SH G Ver.GP30th」も用意される。数量限定販売で、9月中旬以降の発売を予定。5月19日から、ソフトバンクのオンラインショップや、全国のソフトバンク携帯取扱店にて予約を受け付ける。

 ガンダムのプラモデル「ガンプラ」の30周年を記念したモデルで、特殊なメタルフレーム構造を採用した「RX-78-2」の特別なガンプラを同梱。ガンプラの素体と言える内部のフレーム構造をアルミダイキャスト製にしたもので、それをベースにユーザーがプラモデルを組み立て、完成させるもので、サイズは100分の1。通常のガンプラと比べ、手にした時にズシッとした重さのある、重厚感のあるガンプラになるという。


RX-78-2の特別なガンプラが付属ケースの中身。右上にメタルフレーム、左上に携帯電話、下にプラモデル部を収納ガンダムは様々なポーズで固定する事が可能

 豊富な可動関節を持ち、様々なポーズで固定が可能。専用カタパルトを模した充電台も付属しており、携帯と一緒にディスプレイが可能。携帯電話の充電もでき、充電台に設置したことを認識して、ガンダムの整備シーンや司令室との会話シーン、出撃シーンなど、特別なムービーを流す事も検討されている。

 携帯電話自体のデザインも、こだわりのガンダム仕様となっており、ガンダムを想起させる白をベースにしたデザインに、ビームサーベルをモチーフにしたワンセグ用アンテナを装備。さらに、プレミアムデカール(シール)や、ガンダムのシールドをイメージした立体デザインの電池カバーも同梱。ユーザーの好みに合わせてデザインのカスタマイズができるという。

カタパルトを模した充電台。携帯電話とガンプラの両方を固定できる。充電中には特別ムービーが再生される予定デカールで自分好みのデザインにカスタマイズ可能

 デカールは通常のガンプラに使われるものよりも15~20μmと薄く、貼付けた後でも盛り上がりが少ないのが特徴。なおかつ、剥がれにくく、剥がした後も後が残らないなど、工夫を凝らしたものになっているという。

 ほかにも携帯内部には、待ち受け画面やメニュー画面、マイ絵文字、着メロなど、ガンダムをモチーフにしたコンテンツを豊富に収録する。

 発表会にはガンダム好きの芸人として、土田晃之さんと若井おさむさんが登壇。土田さんは「ガンダムの携帯という時点でファンしか買わないけれど、ファンは“こだわり”が感じられないと買わない。けれど、ソフトバンクのガンダムケータイは本当によくできている」と評価。今回のガンプラケータイも、ガンプラの可動域の豊富さなどを熱く語り「携帯の説明のはずが、途中からガンプラの解説になってすみません」と会場を笑わせた。

 若井さんもアムロの声マネを交えつつ、「アンテナの部分がビームサーベルになっている!、裏のカメラがビームライフルを正面から見たようなようなイメージだ!!」と、細かいデザインポイントを次々と発見。「これ欲しい」を連発していた。


発表会にはガンダム好きの芸人として、土田晃之さん(左)と若井おさむさん(右)が登壇孫社長も一緒に、敬礼ポーズでフォトセッション


■ そのほか

 パナソニック製のVIERAケータイ「942P」は、1,316万画素のCMOSを搭載し、高画質な写真撮影が可能なモデル。AFを備え、広角27mmのレンズを採用したのが特徴。集合写真や近い距離からの料理撮影などで重宝するという。

 ディスプレイは3.1型、854×480ドットのTFT液晶を採用。タッチパネル式で、ディスプレイを180度回転出来るスイーベル構造も採用。ビューアースタイルの状態で、手描きのメモを書いたり、写真にペンやスタンプで自由にデコレーションする事もできる。ワンセグチューナも備え、滑らかな表示を実現するモバイルWスピードも利用可能。ケータイWi-Fi、メディアプレーヤー機能も備えている。

VIERAケータイ「942P」タッチパネル液晶で、手描きのメモなどが可能

 シャープ製の「mirumo2」こと944SHは、世界で初めて、タッチメモリ液晶を搭載した防水モデル。表示を保持できるメモリ液晶をサブディスプレイとして搭載しており、サイズは3型、456×240ドット。電話機を閉じたまま、メールの確認やTwitter表示などの確認が可能。内側には約3.2型、854×480ドットのNewモバイルASV液晶を装備する。ワンセグ、ケータイWi-Fi、メディアプレーヤー機能を装備する。

mirumo2 944SH表示が保持されるタッチメモリを採用している

 サムスンの941SCは、3.3型、800×480ドットの有機ELディスプレイを搭載。メインカメラには812万画素の顔認識AF付のデジカメを装備。人物の顔写真を3D変換し、様々な表情の顔アニメーションを作り出す「3Dモーションフォト」なども備えている。ワンセグ、ケータイWi-Fi、メディアプレーヤー機能を装備する。

941SC動画表示に適した角度でホールドするシアタースタンドを装備

 シャープの「SOLAR HYBRID 842SH」は、太陽光で充電が可能なモデル。防水・防塵にも対応している。前モデルと比べて充電効率が向上。約10分間の充電で、2分程度の通話が可能。サブディスプレイで時刻やソーラー充電状態を確認できる。ワンセグは非搭載。

SOLAR HYBRID 842SH防水対応モデルが多いことから、水着でアピールするコーナーも設けられた。右は防水モデルの一覧
中国メーカーZTE製のかんたん携帯「840Z」。同社の音声端末の日本投入は初だという。NECカシオモバイルコミュニケーションズ(以下NEC)製の「841N」。アークラインを強調したアークスライド携帯。ワンセグに対応スタイリッシュな大人向けモデルGENTシリーズの「841SHs」。同シリーズ初の防水・防塵仕様。ワンセグには非対応
サムスン製のAQUA STYLE 840SC。名前の通り防水に対応したワンセグケータイNECの「840N」。ラウンドフォルムを採用し、グラデーションカラーが特徴。ワンセグに対応するシャープ製のかんたん携帯「843SH」。防水・防塵仕様となっている
パナソニックの「842P」。ワンプッシュオープン機構を備え、薄さ約10mmのスリムな筐体が特徴。ワンセグにも対応する留守中の家の中の状況やペットの様子を携帯でチェックするための「みまもりカメラ」も発売。TVコールを利用して映像で確認できるほか、音声で呼びかける事も可能。動きを検知してユーザーのメールに知らせる防犯向け機能なども備えている。左の「Z002」はロボット、右の「Z001」は猫がモチーフ。どちらも9月下旬以降発売ソニー製のデジタルフォトフレーム「Photo Vision DPF-NS70」は7月上旬以降発売。クリアフォト液晶を採用し、メール表示も可能。音楽ファイルや動画再生機能は備えていない



(2010年 5月 18日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]