ソニー、3D映像/ARCに対応した7.1ch AVアンプ
-BRAVIAのアプリキャストからも操作可能
ソニーは、AVアンプの新モデルとして、3D映像のパススルーや、オーディオリターンチャンネル(ARC)に対応した「STR-DH710」を6月10日に発売する。価格は54,600円。
定格出力85W×7ch、最大出力140W×7ch(いずれも8Ω時)のAVアンプ。HDMI入力を3系統、出力を1系統備え、3D映像のパススルーに対応したほか、ARC対応により、テレビからの音声入力がHDMIで伝送でき、光デジタルケーブルなどを使わず、テレビとの接続が1本のHDMIケーブルで完結する。
BRAVIAアプリキャストの「オーディオ機器コントロール」での操作画面 |
また、液晶テレビ「BRAVIA」のアプリキャストの「オーディオ機器コントロール」アプリとの連動にも対応。BRAVIAの画面とリモコンで、サウンドモードの変更や、音質設定が可能になった。また、HDMI CECの「ブラビアリンク」にも対応。テレビでデジタル放送を視聴する際に、EPGの番組ジャンル情報に応じて、最適なサウンドモードに自動で切り替える「オートジャンルセレクター」も搭載している。
デコーダは、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master AudioなどのHDオーディオに対応。また、サラウンド再生に高さ方向の表現を加えるドルビープロロジックIIzにも対応する。さらに、高精度な音場処理技術で映画館ならではの音場や、コンサートホールの響きを再現するという「デジタルシネマサウンド」も搭載。そのほか、深夜などで音量を小さくした場合でも臨場感豊かなサラウンドを楽しめるという「ナイトモード」を搭載する。
付属のマイクを使った自動音場補正機能「D.C.A.C.(Digital Cinema Auto Calibration)」を搭載。スピーカーの有無や各チャンネルの距離/音量バランス/周波数特性の自動補正を約30秒で行なえる。
高剛性のホリゾンタルFBエンボスシャーシを採用。底面にU字型断面形状のエンボスを設けることで剛性を高め、重量のある電源トランスなどの各パーツを安定して支えるという。オーディオ専用の無鉛はんだを使用しており、「一般的に使用されている無鉛はんだは硬質な音になりがち。ソニーでは、無鉛はんだに使用する金属材料の微量含有元素に吟味を重ねることで、豊かな質感や自然な音色の再現を可能にした」という。
別売のデジタルメディアポートアダプタ「TDM-NW10」や、「TDM-BT10」(Bluetooth対応)を接続できるデジタルメディアポート(DMPORT)端子を装備。対応するウォークマンなどの音楽を高音質で再生でき、アンプのリモコンでウォークマンの基本操作も行なえる。さらに、ポータブルオーディオに収められた圧縮音源で失われた高域部分を補間する「ポータブル・オーディオ・エンハンサー」も搭載している。
内部構造 | 高剛性のホリゾンタルFBエンボスシャーシを採用 | ウォークマン「NW-A840シリーズ」(別売)と、デジタルメディアポートアダプタ「TDM-NW10」(別売)経由で接続 |
付属リモコンは日本語表記 |
入力端子は、HDMI×3、コンポーネント×3、コンポジット×4、光デジタル音声×2、同軸デジタル音声×1、アナログ音声×4。出力はHDMI、コンポーネント、コンポジット、モニター、REC OUT、サブウーファプリ、ヘッドフォンが各1系統。
FM/AMチューナも搭載し、FM/AMそれぞれ30局のプリセットが行なえる。消費電力は約330W。外形寸法は、430×322×157.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8kg。付属リモコン「RM-AAU080」は、同社製マルチチャンネルアンプとして初めて日本語表記を採用している。
(2010年 5月 19日)
[AV Watch編集部 中林暁]