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ソニーは、6系統のHDMI入力と2系統のHDMI出力を備えたAVアンプ「TA-DA5400ES」を11月20日より発売する。価格は262,500円。 また、アップスケーリング機能やGUIなどの機能を搭載した中位モデル「TA-DA3400ES」と、HDMIの入出力などの基本性能はDA3400ESと共通ながら、GUIなどを省き低価格化した「STR-DG820」も発売する。価格はDA3400ESが136,500円、STR-DG820が84,000円。 いずれも、ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなど、Blu-ray Discに収録されているロスレス圧縮音声をデコードする際に発生するジッタを低減できる、新開発の「第2世代低ジッタ型・ロスレスデコードエンジン」を搭載。HDMI入力された、BDビデオの音声を高品位に再生できる。さらに、独自の広帯域パワーアンプも搭載する。 上位機のTA-DA5400ESでは、新世代の広帯域パワーアンプを搭載するほか、新開発のジッタ低減技術「ジッタ・エリミニエーション回路」や、圧縮音源や古い録音のCDなどの音質を向上する「デジタル・レガート・リニア」を搭載するなど、さらなる高音質化を図っている。 ■ TA-DA5400ES HDMI入力を6系統、HDMI出力を2系統装備し、2種類のディスプレイ機器を接続した場合も、抜き差しせずに切り替え可能。なお、2系統の同時出力はできない。 第2世代低ジッタ型・ロスレスデコードエンジンの搭載など、BDビデオのロスレス音源などのデコード性能の向上に注力。従来モデルTA-DA5300ESに搭載の同エンジンから改良を進めており、よりジッタを起こしにくいデコードエンジンに進化したという。 定格出力は120W×7ch(8Ω)、実用最大出力は150W×7ch(8Ω)。アンプは位相変化の影響を極力排除したという第3世代の広帯域パワーアンプ。新たにリードが無いトランジスタに変更することで部品の振動を排除したほか、2007年モデルTA-DA5300ESに搭載した第2世代アンプに対して、帯域を7%拡大した。 さらに、HDMIやデジタル音声入力時に、デジタル信号から分離したマスタークロックに原理的に含まれるジッタを排除するという新技術「ジッタ・エリミネーション回路」を搭載。同技術により、高いS/N感と美しい音色を再現でき、BDの最新音声コーデックだけでなく、DVDなどの圧縮音声にも高い効果を発揮するという。 また、DVDやデジタル放送で利用されるAACやドルビーデジタル、DTSなどの圧縮音源や、古い録音のCDなどに含まれる可聴帯域外のノイズを除去し、ソースに含まれているオーディオ情報を最大限に引き出すという「デジタル・レガート・リニア」を搭載している。 SACD/CDの音質強化にも取り組んでおり、アンプ内のDA変換器の近くにマスタークロックを配置。SACD/CDプレーヤーをフロー制御により動作させるH.A.T.S.のHDMI伝送にAVアンプとして初対応し、フォーカスや純度感、音場感を改善。低音の力強さも向上しているという。H.A.T.S.のHDMI伝送対応プレーヤーとして「SCD-XA5400ES」が10月20日に発売される。 また、SACDのDSD信号をPCMに変換する際、独自のアルゴリズムにより32bit分解能で変換し、情報量の欠落を抑える32bit DSD-DAC変換機能も搭載。SACDの高音質をありのまま再現できるという。 自動音場補正機能の「D.C.A.C.(Digital Cinema Auto Calibration)」を搭載。付属のマイクと独自のテストトーンを用いて、スピーカーの有無や各チャンネルの距離/音量バランス/周波数特性の自動補正を約30秒で行なえる。 GUIは、同社の液晶テレビBRAVIAなどで採用されている「クロスメディアバー(XMB)」風のGUIを採用。より直観的な設定操作を可能としている。HDMI/1080p映像入力時でも再生映像を確認しながらGUI操作できるブレンディング機能を備えている。また、GENESISのフォロージャLSIを搭載し、入力する全ての映像を1080pでアップコンバート出力できる。
シャーシはホリゾンタルFBシャーシを採用。外周フレームと底板、両サイドのフレームをつなぐように梁を走らせ、外部振動に強い筐体設計とした。入力端子はHDMI×6のほか、コンポーネント×3、コンポジット×6、光デジタル音声×6、同軸デジタル音声×3、アナログ音声×10とアナログ7.1ch×1。DMPORT×2入力も装備し、別売のアダプタ「TDM-NW10」を接続して、ウォークマンの音楽を高音質で再生できる。 出力はHDMI×2、コンポーネント×1、コンポジット×1、光デジタル音声×1、REC OUT×2(アナログ)、アナログ7.1ch×1、ヘッドフォン×1。 消費電力は300W。外形寸法は430×430×175mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約17kg。リモコンは学習リモコン「RM-AAL015」と、簡易リモコン「RM-AAU038」の2種類が付属する。 ■ TA-DA3400ES
定格出力は100W×7ch(8Ω)、実用最大出力は150W×7ch(8Ω)。アンプは第2世代の広帯域パワーアンプを採用するなど、2007年モデルTA-DA5300ESの基本性能を引き継ぎながら、低価格化を図っている。 HDMI入力は4系統、出力は1系統で、新開発の「第2世代低ジッタ型・ロスレスデコードエンジン」を搭載し、最新のロスレスコーデックの対応を強化。ジッタ・エリミネーションやデジタル・レガート・リニア、HDMIのH.A.T.S.伝送などは備えていない。 映像処理についてはファロージャLSIを搭載し、入力映像を1080pでアップコンバート出力可能。オリジナルGUIも備えているが、再生映像を確認しながらGUI操作できるブレンディング機能は1080i/コンポーネント接続までの対応となる。
自動音場補正機能D.C.A.Cも搭載。入力端子はHDMI×4のほか、コンポーネント×3、コンポジット×5、光デジタル音声×4、同軸デジタル音声×3、アナログ音声×10(PHONO×1)とアナログ7.1ch×1、DMPORT×1。出力はHDMI、コンポーネント、コンポジットを各1系統と、光デジタル音声×1、REC OUT×1(アナログ)、アナログ7.1ch×1、ヘッドフォン×1。 消費電力は250W。外形寸法は430×388×157.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約13kg。リモコンは学習リモコン「RM-AAL020」と、簡易リモコン「RM-AAU039」の2種類が付属する。 ■ STR-DG820
「Blu-ray Discレコーダの普及にあたり、多くの人に高音質を楽しんでいただくために用意した」というAVアンプのエントリーモデル。HDMIの入出力機能やDA変換部などの性能はTA-DA3400ESと同等としながら、GUIなどを省き低価格化している。 定格出力は85W×7ch(8Ω)、実用最大出力は150W×7ch(8Ω)。アンプは第2世代の広帯域パワーアンプを採用する。第2世代低ジッタ型・ロスレスデコードエンジンを搭載し、最新のロスレスコーデックに対応。HDMI入力は4系統、出力は1系統。
TA-DA3400ESから、GUIやファロージャLSIによるビデオアップコンバート機能などが省かれている。FM/AMチューナを備えている。入力端子はHDMI×4のほか、コンポーネント×3、コンポジット×4、光デジタル音声×1、同軸デジタル音声×3、アナログ音声×4、DMPORT×1。出力はHDMI、コンポーネント、コンポジットを各1系統と、REC OUT×2(アナログ)、サブウーファ×1、ヘッドフォン×1。 消費電力は145W。外形寸法は430×318×157.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約8.3kg。リモコンは「RM-AAP022」が付属する。 □ソニーのホームページ ( 2008年8月27日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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