富士通、3D動画/静止画撮影にも対応したFMV新モデル
-2基のWebカメラで撮影。3D対応液晶一体型PC
富士通は9日、PC FMVの2010年夏モデルを発表。3D表示対応ディスプレイを採用した、液晶一体型「FH550/3AM」をラインナップしているほか、地上/BS/110度CSデジタルチューナを2基搭載し、最大10倍の長時間ダブル録画に対応した「FH900/5AD」などをラインナップしている。
6月17日発売で、価格は全てオープンプライス。デジタルチューナを搭載した各モデルの特徴、店頭予想価格は下表の通り。
タイプ | 型番 | AV機能 | ディスプレイ | 店頭予想価格 | 発売日 |
液晶一体型 | FH550/3AM | ・地上デジタルチューナ×2 ・BDドライブ | 3D表示対応 20型 1,600×900ドット | 20万円前後 | 6月17日 |
FH900/5AD | ・地上/BS/110度CS デジタルチューナ×2 ・10倍長時間ダブル録画 ・AVCREC ・BDドライブ | 23型フルHD タッチパネル | 22万円強 | ||
FH700/5AT | ・地上デジタルチューナ×2 ・BDドライブ | 23型フルHD タッチパネル | 21万円前後 | ||
FH530/1AT | ・地上デジタルチューナ×1 ・スーパーマルチドライブ | 20型 1,600×900ドット | 14万円強 | ||
ノートPC | NH900/5AT | ・地上/BS/110度CS デジタルチューナ×1 ・BDドライブ | 18.4型フルHD | 21万円前後 | |
AH550/3AT | ・地上デジタルチューナ×1 ・BDドライブ | 15.6型 1,366×768ドット | 16万円前後 |
■ 3D対応の液晶一体型
3D対応の液晶一体型「FH550/3AM」は、円偏光方式の20型液晶を採用。解像度は1,600×900ドット。3Dメガネを1つ同梱しており、メガネは約21gと軽量なのが特徴。追加用メガネ(FMV-3GLS01)も3,980円で別売する。
「見る、変える、作る」という「3つの3D体験」が可能というのがキャッチコピーとなっており、「見る」ではBlu-ray 3Dに対応。プレーヤーソフト「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」を用いて再生ができるほか、YouTubeなどのネット上の3D動画表示にも対応する。
「変える」は2D映像の3D変換を意味しており、「Fujitsu PowerDVD9 3D Player」を用いてDVDビデオの2D映像を3D変換可能。BDソフトの3D変換には対応しない。さらに、2Dゲームを3Dに変換する機能や、プリインストールコンテンツとして3Dのゴルフレッスンビデオ、風景映像も収録。2Dから3D映像に変換するソフト「TriDef 3D」を用いて3D表示が可能な熱帯魚鑑賞ソフト「タッチで熱帯魚!」も収録している。
「作る」は3D映像の撮影に対応した事で、本体にWebカメラを2基搭載。これを用いて3D動画や3D写真が撮影できる。撮影したデータを3Dビデオレターとして、同型PCの所有者に送付する事も可能。
地上デジタルチューナを2基搭載し、2番組の同時録画に対応。CPUはCore i3-350M(2.26GHz)。メモリは4GB、HDDは1TB、BDドライブも備えている。OSはWindows 7 Home Premium 32bit版だが、64bit版も選択可能。
■ 最大10倍の長時間録画対応モデル
FH900/5AD |
地上/BS/110度CSデジタルの3波チューナを2基搭載しており、独自のLSI「DixelHD エンジン2」も用意。HD解像度のまま、長時間10倍録画を可能にしている。BDドライブも備えているが、AVCRECにも対応している。録画先はUSB接続のHDDも利用可能。
下位モデルの「FH700/5AT」は地上デジタルチューナを2基搭載し、2番組同時録画に対応。ただし、10倍長時間録画、長時間ダブル録画、AVCRECには対応していない。液晶ディスプレイの仕様は同じ。
上記2モデルのCPUはCore i5-450M(2.40GHz)。メモリは4GBで、HDDは1TB。BDドライブも備えている。OSはWindows 7 Home Premium 32bit版で、64bit版も選択可能。
20型液晶を採用する「FH530/1AT」は、地上デジタルチューナを1基搭載。CPUはCeleron T3300(2.00GHz)、ディスプレイの解像度は1,600×900ドット。メモリは4GB、HDDは500GB。DVDスーパーマルチドライブを採用する。OSは上位モデルと同じ。
■ ノートPC
NH900/5AT |
「NH900/5AT」は18.4型、1,920×1,080ドットのLEDバックライト液晶を搭載するAVフラッグシップノート。地上/BS/110度CSデジタルの3波チューナを内蔵している。BDドライブも備えており、録画番組をBD/DVDに書き出す事も可能。音声にも注力しており、3ウェイ5スピーカーを内蔵している。
GPUはNVIDIA GeForce GT 335Mを採用。CPUはCore i5-450M(2.40GHz)。メモリは4GB、HDDは500GB。OSはWindows 7 Home Premium 32bi版で64bit版も選択可能。
「AH550/3AT」は15.6型、1,366×768ドットのLEDバックライト液晶を搭載。チューナは地上デジタルチューナを1基備え、BDドライブも内蔵する。CPUはCore i3-350M(2.26GHz)、メモリは4GB。HDDは500GB。OSは「NH900/5AT」と同じ。
(2010年 6月 9日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]