パナソニック、フルHD AVCHD撮影が可能な「DMC-FZ100」
-24倍ズームと新MOSセンサー搭載。実売65,000円
パナソニックは、コンパクトデジタルカメラ「LUMIX」のFZシリーズ新モデルとして、フルHDのAVCHD形式で動画撮影が可能な「DMC-FZ100」を8月20日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は65,000円前後。カラーはブラック(-K)。
新開発のMOSセンサーを搭載することで、フルHDの動画撮影を実現。さらに、高速読み出しが可能なセンサー特性を活かし、レンズ一体型デジタルカメラのメカシャッターとしては世界最速という、11コマ/秒の高速連写を実現。220fpsのハイスピードムービーも撮影できるのが特徴。
動画は、1,920×1,080/60iのAVCHD形式で記録。独立した動画RECボタンを押すことで、即座に録画が開始できる。動画撮影時のズームも可能。「クリエイティブ動画機能」も備え、絞り優先AE、シャッター優先AE、マニュアル露出により、絞りやシャッタースピードを自由に設定できる。マニュアルフォーカスでの撮影も可能。音声はドルビーデジタルでステレオ収録。また、MotionJPEG形式での撮影にも対応している。HDMIミニ出力も備え、カメラから直接テレビなどに表示が可能。
また、動画撮影時に「おまかせiAモード」が使用できる。光学手ブレ補正や高感度、動き認識でブレを抑えるとともに、被写体情報により撮影状況に合ったシーンモードを自動で判別・設定するもの。
録画モードはAVCHD時が1,920×1,080ドット/60i(FSH:17Mbps、FH:13Mbps)、1,280×720ドット/60p(センサー出力は60コマ/秒。SH:17Mbps、H:13Mbps)。MotionJPEG時がいずれも30fpsでHD(1,280×720)、WVGA(848×480)、VGA(640×480)、QVGA(320×240)。
撮像素子は、パナソニックでは初というνMaicovicon技術を用いて開発された、新型の1,410万画素MOSセンサー。Micro Light Tube構造による混色の無い高効率光伝達や、配線領域削減による集光開口の最大化などにより高画質を実現。高速読み出しも可能で、メカシャッターで最高11コマ/秒、5コマ/秒のAF追従連写、電子シャッターでは最高60コマ/秒の連写が行なえる。さらに、220fpsで撮影するハイスピード動画機能も用意し、320×240ドットで撮影できる。
レンズはライカ DC VARIO-ELMARIT。焦点距離は35mm判換算で25~600mmの24倍ズーム。F値はF2.8~F5.2。超解像技術を用いた「iAズーム」を備え、画質低下を少なくしながら32倍(最大799mm/35mm判換算)のズームが可能。さらに、センサーの使用領域を変えることで、焦点距離を望遠側にシフトし、最大50.6倍(1,266mm/35mm判換算/300万画素以下時)を実現する「EX光学ズーム」も使用できる。
3.0型、46万画素の液晶モニターはフリーアングル仕様。0.2型、20.2万画素相当の液晶ビューファインダーも備えている。フラッシュは内蔵ポップアップ方式。記録媒体は約40MBの内蔵メモリに加え、SD/SDHC/SDXCメモリーカードスロットを備えている。
ほかにも、豊富なプリセットを備えた「マイカラーモード」、被写体や撮影シーンに合わせて色合いや質感などを選択できる9種類のフィルムモードなどを備えている。
電源は付属のリチウムイオン充電池を使用。動画の連続撮影可能時間は約110分(AVCHD FSHモード)、実撮影可能時間は約70分(同)。外形寸法は124.3×95.2×81.2mm(幅×奥行き×高さ)。バッテリやメモリーカードを含めた重量は約540g。
(2010年 7月 30日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]