ヤマハ、3ウェイフロア型/ピアノ仕上げのスピーカー
-ボーカル帯域にこだわり。シアター用スピーカーも
ヤマハは、フロア型の「NS-F500」など、スピーカー4製品を10月上旬より発売する。
NS-F500は、「ピュアオーディオ再生に絞り、特にボーカル帯域の質感にこだわって開発した」という3ウェイのフロア型スピーカーで、上級機である「Soavo」シリーズの技術コンセプトを継承し、外観デザインはピアノフィニッシュとブラック木目調を組み合わせている。
ブックシェルフ型の「NS-B500」と、センター用「NS-C500」、サブウーファ「NS-SW500」は、F500と組み合わせることで5.1ch化が可能。F500と音質や外観デザインが統一されている。各モデルの価格は下表の通り。
種類 | 型番 | 価格(1台) |
フロア型 | NS-F500 | 55,650円 |
ブックシェルフ | NS-B500 | 24,150円 |
センター | NS-C500 | 36,750円 |
サブウーファ | NS-SW500 | 55,650円 |
■ NS-F500
3㎝径ツイータ、13㎝径ミッドレンジ、16cm径ウーファで構成する3ウェイスピーカー。専用設計のA-PMD(Advanced Polymer Injected Mica Diaphragm)ウーファ/ミッドレンジと、アルミマグネシウム合金製ドーム振動板にボイスコイルワイヤを直接巻き付けた新型のDC-ダイヤフラム方式ドームツイータを搭載する。
各ユニットに採用した非防磁型の磁気回路などにより、ボーカル帯域などの情感豊かな中域と、質感の高い低域、100kHz(-30dB)までの高域再生を実現。「Soavoシリーズ直系の高解像度と透明感、奥行きのある音場感に加えて、いつまでも聴いていたくなる心地良さ、耳当たりの良さを追求した」としている。
エンクロージャはバスレフ型。すべての角を楔の原理で結合した「総三方留め構造」で組んだ後、ひとつひとつを曲面形状に仕上げた。内部には、Soavoシリーズのために開発されたスラントパーテーションと、バーチカルラダー補強を採用し、音の響きと静けさをコントロールするという。
バッフル面は同社グランドピアノと同等のピアノフィニッシュで、天面/側面/背面/底面はブラックの木目調デザイン。平行面を少なくした台形フォルムで内部の定在波や表面の回折現象を抑えている。また、左右の脚部の張り出しを無くし、省スペース性にも配慮している。サランネットは固定ピンの無い着脱式。
プラグはネジ式でバナナプラグ対応。再生周波数帯域は40Hz~50kHz(-10dB)/~100kHz(-30dB)、出力音圧レベルは88dB。クロスオーバー周波数は580Hz/4.1kHz。インピーダンスは6Ω。許容入力は40W、最大入力は160W。外形寸法は224×349×981mm(幅×奥行き×高さ)、重量は19.1㎏。4mのスピーカーケーブルが付属する。
■ NS-B500/C500
NS-B500 | NS-C500 |
F500やSW500の組み合わせを想定した、2ウェイのブックシェルフ/センタースピーカー。ユニットは両機種とも3㎝径アルミドームツイータと12㎝径ウーファを採用し、センターのC500はダブルウーファ構成。
F500とデザインを共通化しているほか、エンクロージャには総三方留め構造を採用。表面はピアノフィニッシュとブラック木目調となっている。
型番 | NS-B500 | NS-C500 | |
型式 | 2ウェイ | ||
エンクロージャ | 密閉型 | ||
ツイータ | 3cmアルミドーム型 | 3cmアルミドーム型 | |
ウーファ | 12cmコーン型 | 12cmコーン型×2 | |
再生周波数帯域 | 50Hz~50kHz(-10dB) /~100kHz(-30dB) | 55Hz~50kHz(-10dB) /~100kHz(-30dB) | |
インピーダンス | 6Ω | ||
許容入力 | 30W | 40W | |
最大入力 | 120W | 160W | |
出力音圧レベル | 84dB | 87dB | |
クロスオーバー周波数 | 4.2kHz | 4.1kHz | |
入力端子 | バナナプラグ対応/ネジ式 | ||
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 190×177×284mm | 445×159×158mm | |
重量 | 3.5kg | 4.7kg | |
付属品 | スピーカーケーブル(10m)×1 | スピーカーケーブル(4m)×1 |
■ NS-SW500
NS-SW500 |
Soavoシリーズの「Soavo-900SW」と同様に、フロントファイアリング(前方放射)型を採用するアクティブサブウーファ。独自の重低音再生技術「A-YSTII」方式を採用する。アンプ出力は定格250W(5Ω)。消費電力は100Wで、オートパワーオフ時の待機時消費電力はクラス最小という0.3W。
ウーファユニットは25㎝径。入力はスピーカー端子/RCAを備える。再生周波数帯域は20~160Hz(-10dB)。ハイカットフィルタは40z~140Hz連続可変。外形寸法は380×420×368㎜(幅×奥行き×高さ)、重量は18.5㎏。サブウーファ用ピンケーブル(5m)とシステム接続ケーブル(5m)が付属する。
(2010年 8月 26日)
[AV Watch編集部 中林暁]