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ヤマハ、「ピュア志向」の新ユニット採用スピーカー
-「欧州チューニングでナチュラルサウンドを実現」


左からNS-M525、NS-525F、YST-SW515(既発売)、NS-C525

11月上旬発売

標準価格:「NS-525F」63,000円(1本)
       「NS-M525」23,100円(1本)
       「NS-C525」29,400円(1本)


 ヤマハ株式会社は、マルチチャンネルオーディオやホームシアター用の5.1chスピーカー「NS-525シリーズ」を9月中旬に発売する。トールボーイ型、ブックシェルフ型、センタースピーカーの計3モデルで、カラーリングはいずれもチェリー。各モデルの価格などは下表の通り。

種類 品番 価格(1本) 発売日
トールボーイ型 NS-525F 63,000円 11月上旬
ブックシェルフ型 NS-M525 23,100円
センター NS-C525 29,400円


 いずれの機種も、2002年12月発売の「MCII(515)シリーズ」の後継モデル。9月発売の「NS-325」で搭載された 「アドバンスドPMDウーファー」を採用し、ユニット背面の開口率を大幅に高めたアルミダイキャストフレームも採用した「プレミアム仕様」としている。アドバンスドPMD振動板と、発泡EPDMサラウンドを組み合わせており、ボイスコイルボビンに複合材を使用することで、強度が増し、切れ味とS/Nの高い再生音を実現。「欧州で入念なチューニングを施し、ピュアオーディオ、ホームシアターに対応するナチュラルサラウンドを実現した」という。


■ NS-525F

両脇がNS-525F(試作品)

 MCIIシリーズ「NS-515F」の後継となる、トールボーイ型の3ウェイ3スピーカー。ウーファとミッドレンジに「プレミアム仕様アドバンスドPMDウーファー」を採用している。

 ツィータは、振動板とボイスコイルのボビン部を一体化した、アルミマグネシム合金DC-ダイヤフラム方式の3cmドーム型を採用。振動系を軽量化したほか、高域再生をスムーズにするという特殊コーティング処理を振動板の表面に施した。また、特性を限界までフラットにしたことで、振動板前面の音響イコライザを不要にした。

 ウーファは16cm径で、1mm厚の光合成ストレートコーンとロングボイスコイルで構成。ミッドレンジも16cm径で、0.35mm厚の軽量カーブドコーンと高感度ダンパーを採用しており、各ユニットを再生周波数帯域に合わせて専用設計し、分解能の高い中低域とローエンドの伸びを両立させたという。


各ユニットのパーツなど
 キャビネットには、マホガニー・リアルウッド突板で仕上げたMDF芯材を使用。同社の高級木目ピアノに使用される「ポリウレタン・セミオープンポア」塗装が施されている。

 キャビネット内には、一枚板からくりぬかれたはしご状の「ラダーフレーム」が天地を貫くように設置。共振を防ぐ「総三方留め構造」をさらに強化している。

 また、ミッドレンジとウーファのユニット間で起こる干渉を防ぐため、両ユニットの容積を完全に独立させたほか、上下を仕切る板材を傾斜させて内部の定在波を抑える「スラント&クロスパーティション構造」も採用している。そのほか、バッフル面には、回折現象を防ぎ、明確な音像定位が得られるという「ラウンドエッジ加工」も施した。

 ネットワーク回路にはSOLEN製のメタライズド・ポリプロピレンコンデンサや、巻線径1mmの大型コイルなどを採用。内部配線はMCIIシリーズと同様にALRジョーダン製ケーブル(4m)で統一した。スピーカーターミナルは金メッキ真鍮削り出しで、バナナプラグに対応する。


■ NS-M525/C525

 NS-M525は、「NS-M515」の後継となるフロント/サラウンド用のブックシェルフ型2ウェイ2スピーカー。NS-C525は、2ウェイ3スピーカー構成のセンタースピーカーで、「NS-C515」の後継モデル。NNS-525Fと同様に「プレミアム仕様アドバンスドPMDウーファー」を搭載し、ユニット径は13cm。ツイータは3cm径で共通。

 キャビネットやネットワーク回路の素材も共通。なお、「総三方留め構造」だが、ラダーフレームは採用しない。

NS-M525(試作品) NS-C525(試作品)


主な仕様
モデル名 NS-525F NS-M525 NS-C525
仕様 トールボーイ ブックシェルフ センター
ユニット ウーファ 16cm径コーン×1 13cm径コーン×1 13cm径コーン×2
ミッドレンジ 16cm径コーン×1-
ツイータ 3cm径ドーム×1
再生周波数帯域 35Hz~50kHz(-10dB)
35Hz~100kHz(-30dB)
57Hz~50kHz(-10dB)
57Hz~100kHz(-30dB)
57Hz~50kHz(-10dB)
57Hz~100kHz(-30dB)
インピーダンス
クロスオーバー周波数 500Hz/3.8kHz 3kHz 5kHz
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
324×380.1×1010mm 176×192.6×323mm 500×226.5×170mm
重量 23kg 4.5kg 7.4kg


□ヤマハのホームページ
http://www.yamaha.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yamaha.co.jp/news/2005/05080501.html
□関連記事
【8月5日】ヤマハ、新開発ユニット採用のホームシアタースピーカー
-サブウーファはシリーズ専用にチューニング
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20050805/yamaha1.htm
【2002年11月13日】ヤマハ、マルチchオーディオ向けの新スピーカー「MCIIシリーズ」
--ホームシアターのほか、DVDオーディオ/SACD向けに最適化
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20021113/yamaha.htm
【2004年9月15日】ヤマハ、新低音再生機構を搭載したサブウーファ
-「A-YST」を改良した「A-YST II」を搭載
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20040915/yamaha.htm

(2005年9月21日)

[AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]


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