マランツ、DLNA/iPod対応の小型CDレシーバ「M-CR603」
-69,300円。24bit/96kHz再生やバイアンプ駆動対応
ネットワークCDレシーバ「M-CR603」と小型2chスピーカー「LS603」 |
マランツ コンシューマー マーケティングは、DLNAのネットワークプレーヤー機能や、iPhone/iPodのデジタル接続にも対応した、多機能なネットワークCDレシーバ「M-CR603」を10月中旬に発売する。価格は69,300円。カラーはシルバーゴールド。
「M-CR603」は4chアンプを内蔵し、バイアンプ駆動に対応しているため、組み合わせを想定したバイアンプ駆動対応の小型2chスピーカー「LS603」も10月中旬に発売する。価格はペアで24,150円。カラーはグロスブラック。
CDプレーヤーとFM/AMチューナ、4chのデジタルアンプ、ネットワークプレーヤー機能を一体化したシステム。2008年に発売した「M-CR502」のデザインやコンパクトサイズを踏襲しながら、機能を大幅に強化させたモデルとなる。
最大の特徴は、DLNA1.5に準拠したネットワークオーディオ機能を備え、DLNAサーバー機能を持つPCやネットワークHDD内に保存したMP3/WMA/AAC/WAV/FLACファイルの再生ができること。対応ファイルはMP3(32~320kbps、32/44.1/48kHz)、WMA(48~192kbps、32/44.1/48kHz)、AAC(16~320kbps、32/44.1/48kHz)、WAV(1,024~1,536kbps、32/44.1/48kHz、16bit)。FLACは最高で24bit/96kHzまで対応しており、具体的には16/24bit、32/44.1/48/88.2/96kHzをサポートする。
DLNAのデジタルメディアプレーヤー(DMP)、デジタルメディアレンダラー(DMR)として動作し、デジタルメディアコントローラー(DMC)から制御も可能。iPod/iPhone向けDMCソフトからも操作でき、例えば他社製ソフトのPlugplayer(Appストア価格600円)などを用い、ソースとしてネットワークHDDを選択、レンダラーとしてM-CR603を指定し、楽曲の選択・再生といった操作ができる。Compatible with windows 7も取得し、Windows 7のWindows Media Player 12からのリモート再生も可能。インターネットラジオ聴取機能も備えている。
iPod/iPhoneとのデジタル接続に対応するUSB端子をフロントパネルに搭載。iPod/iPhone内に保存した楽曲を、M-CR603のDACを使ってアナログ変換し、出力できる。USBメモリに保存した楽曲も再生可能。対応ファイルはネットワークプレーヤー機能の部分と同じ。接続したiPodを直接操作するダイレクトモードに加え、M-CR603側からiPodを操作するリモートモードも利用可能。この場合はM-CR603のディスプレイにアーティスト名や曲名を日本語表示する事も可能。
iPodの充電にも対応。対応するiPod/iPhoneは、第5世代以降のDockコネクタ付きiPod、iPhone 3G/3GS。iPodビデオと第1世代iPod nanoはダイレクトモードには非対応。さらに、折りたたみタイプのiPod/iPhone用スタンドも付属する。
光デジタル入力端子(リニアPCM 2ch、32/44.1/48kHz対応)も備え、テレビなどの音声を入力することもできる。フロントにはAUX入力(ステレオミニ)も備えており、iPod以外のプレーヤーも接続可能。CDプレーヤー部は音楽CD以外に、CD-R/RWの再生ができ、ディスクに保存したMP3/WMAファイルも再生できる。
M-XPort(Marantz-eXtension Port)を用意し、別売のBluetoothレシーバ「RX101」(オープンプライス/9月中旬発売)を接続することで、対応するiPhoneや携帯電話、ポータブルプレーヤーからBluetooth送信された楽曲を受信・再生できる。プロファイルはA2DPに対応。また、RX101はNA7004の赤外線受光部としても活用でき、本体を扉付きのラックなどに収納した場合でも、RX101を外に出しておけば、本体のリモコン操作が可能になる。
下段が背面の写真 | 付属のリモコン |
アンプ部は最大出力60W×4ch(6Ω)のデジタルパワーアンプを搭載。スピーカーのネットワークを使わず、ツイータとウーファを別のアンプで駆動するバイアンプ駆動に対応。ほかにも、異なるステレオスピーカーを同時駆動し、2つの部屋で同じ音を楽しむといった使い方もできる。
組み合わせとして提案されているスピーカー「LS603」は、2ウェイ2スピーカーで、M-CR603のラウンドフォルムと調和する丸みを帯びたキャビネットを採用。仕上げは艶のあるグロスブラック、サランネットはブラッククロスを採用している。
ツイータは2.5cm径ソフトドーム、ウーファは12cmのコーン。Yラグ/バナナプラグ対応のバイワイヤリング対応スピーカーターミナルを備えている。なお、ネットワークも内蔵しているので、通常の2chアンプでもドライブ可能。金メッキのショートプレートも付属する。
再生周波数帯域は45Hz~40kHz。クロスオーバー周波数は3kHz。出力音圧レベルは86dB(1W/1m)。インピーダンスは6Ω。外形寸法は191×249×141mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.4kg。
スピーカーを横から見たところ | スピーカー側のターミナル。バイワイヤリングに対応する |
「M-CR603」にはさらに、毎日設定した時刻に再生を行なうエブリデイタイマー、ワンスタイマー、スリープタイマーなども利用できる。ディスプレイは有機ELで3行表示が可能。
入力はアナログ音声(RCA)×2、アナログ音声(ステレオミニ)×1、光デジタル音声×1、USB×1、M-XPort×1。出力はアナログ音声(RCA)×1、サブウーファプリ×1、ヘッドフォン出力×1。そのほかにEthernet端子を用意する。消費電力は50W。外形寸法は280×302×111mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.3kg。
(2010年 9月 7日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]