東芝、3D対応PCユーザーに3D変換再生ソフト無償提供

-2DのDVDなどを3Dに変換再生


dynabook TX/98MBL

 東芝は、3D表示に対応したノートPC「dynabook TX/98MBL」と、同じく3D対応のWebオリジナルモデル「dynabook Satellite AXW/90MW」のユーザー向けに、DVDビデオを3D変換して表示できるプレーヤーソフト「TOSHIBA VIDEO PLAYER 3D」を、9月17日から無償ダンロード提供すると発表した。

 対象PCにインストールして使用するもので、DVD映像を再生する際に、ソフトの中にある「3D」ボタンを押すと、2D映像が3D変換され、フル画面の3D表示が楽しめるという。対象PCは3D表示にアクティブシャッター方式を採用しているため、「偏光式に比べ映像品質を保った高画質の映像が楽しめる」(東芝)としている。

 変換に対応するのはDVDビデオ形式に加え、DVD-VR形式や、MP4形式、MPEG-2 PS形式のファイルでも変換可能。市販のDVDビデオだけでなく、ユーザーが撮影した映像も、対応形式であれば3D表示できる。

 2D→3D変換技術には、「ベースライン3D機能」、「モーション3D機能」、「カラー3D機能」を使用している。

 「ベースライン3D」は、約1,400の映像を分析した結果に基づいて、映像の構図から奥行きを算出する機能。「モーション3D」は、手前側(近景)が奥側(遠景)より、見かけの動きが速いという基本原理に基づき、映像の前後のベクトルから立体視映像を生成する。「カラー3D」は、映像の色をベースに深度を解析し、詳細な部分における立体視効果を高めるもの。これらを高度に組み合わせることで、クリアで立体感のある3D映像表示が可能になるという。

映像の構図から奥行きを算出する「ベースライン3D機能」
「モーション3D機能」は、動きから立体映像を生成するもの。車などで右から左へ移動している際の景色を示したものだが、奥の山の見え方に大きな変化はないが、手前の建物の動きは速い
「カラー3D」は、映像の色をベースに深度を解析し、詳細な部分における立体視効果を高めるもの


(2010年 9月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]