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東芝、3D/240Hz対応の第2世代CELL REGZA 2シリーズ

−高精度3D変換や録画強化。薄型の55/46型XE2も


55X2

10月上旬より順次発売

標準価格:オープンプライス


 東芝は、3D表示や4倍速パネルを採用し、画質や録画機能を強化した新CELL REGZA 2シリーズを10月上旬より順次発売する。

 新CELL REGZAは、直下型LEDバックライトとメガコントラストパネルを採用した最上位/最高画質シリーズ「X2」とエッジライト型LEDを搭載して薄型化した「XE2」シリーズの2シリーズ展開となる。X2シリーズは55型の「55X2」1モデル、XE2シリーズは55型の「55XE2」と46型の「46XE2」の2モデルを用意する。価格はいずれもオープンプライス。

型番 サイズ LED
バックライト
発売日 店頭予想価格
55X2 55型 直下型 10月下旬 100万円前後
55XE2 55型 エッジライト 10月上旬 70万円前後
46XE2 46型 60万円前後

 

55X2 CELL REGZA 2シリーズをラインナップ
 第2世代となる「CELL REGZA」では、新たに4倍速/240Hzパネルを採用し、フレームシーケンシャル方式の3D表示に対応する。アルミボディのディスプレイ部と、メディア処理回路やCell、11系統の地上デジタルチューナ、3系統のBS/110度CSデジタルチューナ、1系統の地上アナログチューナ、3TB HDDを搭載したチューナ部から構成される。

 2シリーズの違いはディスプレイ部。X2シリーズはフラッグシップ機として最高画質と音質を訴求。XE2シリーズは薄型デザインとともに高付加価値を手頃な価格に抑えた「CELL REGZA SILM」と位置つけ、魅力をアピールしていく。

 3D表示のほか、新演算処理や240Hzパネルの採用により、2D画質も改善。録画機能についても、地上デジタル放送の8チューナー同時録画機能「タイムシフトマシン」の録画設定を柔軟に行なえるように改善したほか、人気番組のランキングから視聴や録画予約が行なえる「おすすめサービス」に対応するなど多くの機能強化が行なわれている。


46XE2(左)、55XE2(右) 55XE2 チューナユニットは、X2/XE2シリーズ共通で、合計11チューナを搭載する
55X2 55XE2 46XE2

 


■ 240Hzパネル採用とCellの演算能力を活かした3D表示が可能

55X2 55X2では3DメガLEDバックライトコントロールシステムを搭載

 X2/XE2シリーズともに1,920×1,080ドットのフルHD/4倍速パネルを採用し、いずれも光沢あるクリアパネル。X2シリーズは直下型LEDの「3DメガLEDバックライトコントロールシステム」を搭載。3,072個のLEDを512分割して、エリア制御を行なうことでコントラスト比を向上。3D映像の右目用/左目用映像のそれぞれに対して、バックライトを制御することでコントラスト感を向上する。ピーク輝度は1,000cd/m2、ダイナミックコントラストは900万:1。

 なお、55X1では、LEDの数が4,608個と多く、ピーク輝度も1,250cd/m2と55X2よりスペック的には高かった。55X2では省エネ性能やコストのバランスを考えながら、バックライト配置の最適化を行なうことで、LEDの数は減少したが、ダイナミックコントラストは55X1の500万:1から900万:1に向上している。

 

CELL REGZA 55X2 55X2は3DメガLEDバックライトコントロールシステムを採用

 一方のXE2シリーズはエッジライト型のLEDバックライトを採用。フルHD/4倍速パネルを採用するが、3DメガLEDバックライトではなく、エッジライト型のLEDを採用し、奥行き29mmという薄型化を実現したことが特徴。ダイナミックコントラストは400万:1。

55XE2の厚さは最薄部で29mm 55X2の側面 55XE2の側面

 

 

CELLレグザエンジン
 新CELL REGZAの大きな特徴は3D対応。3D対応240Hzパネルの採用に加え、Cellを中心とした新映像処理回路「CELLレグザエンジン」を導入。3D映像に最適化したバックライト制御や超解像技術により、高画質3Dを実現している。

 3D映像の視聴方式は、3Dアクティブシャッターメガネを使ったフレームシーケンシャル方式。Blu-ray 3DのフルHD 3Dのほか、サイドバイサイドやトップアンドボトムの3D映像に対応する。超解像技術や動き補間技術などCellの演算能力を生かした画質処理により、高画質な3Dを実現する点が特徴となる。

 REGZA独自の超解像技術「レゾリューションプラス」はバージョン5に進化。特にサイドバイサイド(940×1,080ドットなど)のフルHD解像度を持たない3D映像に対し、左目用、右目用のそれぞれの映像を水平方向に2倍に引き延ばす際に、再構成型と自己合同性型の超解像技術を行ない失われていた画素を復元。精細感ある3D映像を実現するという。映像のエッジが鮮明になるため、3D視聴時の画質向上に大きく寄与するという。

CELL REGZAの3D超解像技術。サイドバイサイド映像を超解像処理により高画質化

 3D視聴時の大きな弊害となる「クロストーク(2重像)」の抑制にも取り組んでいる。上位モデルのX2では、画面を上下に16分割したバックライトスキャンを採用し、残像感を低減。これによりクロストークを抑制する。XE2シリーズは上下2分割のバックライトスキャンを行なう。

 メガネは新開発の「レグザ3Dグラス(FPT-AG01)」が1つ付属。重量は61g。トランスミッタはディスプレイ下部に内蔵している。レグザ3DグラスはREGZA F1シリーズの発売に合わせて8月下旬から販売開始し、店頭予想価格は1万円前後。電源はボタン電池(CR2032)を採用する。


3Dグラスが付属する レグザ3Dグラスの特徴 3Dクロストーク低減技術

 2D-3D変換機能も搭載。Cellの演算能力を生かした3D高画質処理が「モーション3D」。「手前の物体ほど、見かけの動きが速い」という基本原理を生かし、2D映像の前後ベクトルから前後関係を推定し、複雑な動きのある2D映像から正確な奥行きのある3D映像を作り出す。また、画面四隅のヒストグラムを算出し、サンプル画像から学習された映像の特徴と入力映像の特徴を比較推定し、奥行きを割り当てる「ベースライン3D」も採用し、高品位な3D変換を実現するという。

エッジが鮮明になり、3D画質が向上 モーション3Dやベースライン3Dも搭載 フェイス3Dを使った2D-3D変換にも後日のアップデートで対応

 

おまかせドンピシャ高画質3Dを搭載
 加えて、顔検出技術を利用した「フェイス3D」にも対応。2D-3D変換時に、入力映像から検出した顔の位置を基準に人型の奥行きデータを割り当て、立体感のある映像を作り出すという。

 部屋の明るさや色温度などにあわせて、映像を自動調整する「おまかせドンピシャ高画質」も3D対応の「おまかせドンピシャ高画質3D」にリニューアル。3D表示時には、メガネを通して映像を見るため、明るさやホワイトバランスが2D表示と大幅に異なってしまうが、3D表示時に自動で3D用の画質に切り替える。さらに256階調の16bitガンマカーブテーブルや3Dカラーマネージメントにより、忠実な色表現を実現するという。

 なお、従来モデル「55X1」の3Dアップグレード対応は技術的に難しく、対応は予定していないという。

 

3D実写映像のデモ 3DのCG映像デモではファイナルファンタジーXIIIの3D映像を利用 3D超解像のデモ

■ 2D画質も強化。地デジのブロックノイズを大幅抑制

 

CELL REGZAブロックノイズクリアのデモ。字幕周辺のモスキートノイズなどが大幅に低減される
 3D対応だけでなく、2D画質の向上も図っている。X2シリーズではバックライトの最適化によりコントラストの向上などを実現。加えてX2/XE2の各シリーズにおいて、新しいブロックノイズ低減技術を搭載した。

 デジタル放送映像を圧縮する際に、16×16画素もしくは8×8画素のブロック単位で処理。従来はノイズになりがちだった、エッジが立った元信号に対しても、ブロックごとのテクスチャやエッジを検出することで、テクスチャの質感を損なうことなく、デジタル放送特有のノイズを効果的に抑制できるという。


CELL REGZAブロックノイズクリアを新搭載。デジタル放送のブロック/モスキートノイズを低減する

 

「ハイスピードクリア4倍速」を搭載
 また、4倍速パネルと新しい補間フレーム技術の搭載などで、残像感を大幅に低減した「ハイスピードクリア4倍速」を搭載。REGZAシリーズでは初めて4倍速パネルを採用したほか、物体の動き検出範囲を従来の約30倍に拡大することで、特に画面を大きく横切る早い動きも正確に補間できるようになったという。

 加えてX2シリーズは、画面を16分割してきめ細かくバックライト制御を行なうことで、さらに残像感を低減する「Wスキャンハイスピードクリア4倍速」も搭載している。

 24コマの映画については、9枚の異なる補間フレームを挿入し、なめらかな表示を実現する「フィルム映像4倍速モード」も搭載。同じコマを重ねる映画用モードも備えている。

 さらに、新たに輪郭部と周辺部のノイズをそれぞれ抽出し、ノイズ成分のみを除去処理する「インパルスノイズリダクション」も搭載。加えて、画面にサイドパネルのある4:3映像で発生することが多いドット妨害やクロスカラーを抑制する「ドット妨害・クロスカラーリダクション」も搭載している。

ワイドエリア補間により、補間フレームの精度を向上 24コマ映像を滑らかに表現する「フィルム映像4倍速モード」も搭載 インパルスノイズリダクションも搭載

 同社の新Blu-rayレコーダ「REGZAブルーレイ」と組合わせた際には、BDレコーダ側のレゾリューションプラスXDEと、REGZA側のレゾリューションプラスの双方を最適な処理に調整する連携機能も備えている。

 ゲーム対応も強化し、Z1シリーズと同等の「ゲームダイレクト2」を搭載。入力タイミングが重要な格闘ゲームや音ゲームなどでの利用を想定した映像モードで、1080p入力時に、1.2フレーム以下(実測値19.3ms。1フレームは16.7ms)という低遅延を実現する。

 ゲームダイレクト2では、超解像や1080pへのスケーリング、IP変換などの処理もあわせて適用可能で、720pや480i/pなど入力したゲーム信号の解像度によらず、フル画面表示で低遅延のゲームプレイが可能。HDMI以外のD端子やS端子、PC接続時でも適用できるため、WiiなどのSD解像度のゲームプラットフォームや昔のゲームコンソールでの利用時にも遅延を抑制したゲームプレイが行なえる。PSPの映像入力を画面いっぱいに表示するポータブルズームも搭載している。

REGZAブルーレイとの組み合わせで、超解像処理を最適化 ゲームダイレクト2も搭載 ポータブルゲーム用のポータブルズーム2も装備

 

55X2のスピーカー部
 スピーカーは、X2シリーズがウーファ30W×2ch、ツィータ20W×2chで合計100W出力。5×11cmウーファ×4と、3cm径ソフトドームツィータ×3を搭載するほか、パッシブラジエーターも搭載。中央のツィータは、センタースピーカーモード用で、マルチチャンネルサウンドシステムなどに組み合わせてCELL REGZAのスピーカーをセンタースピーカーとして使う際に、クワッドウーファ+センターツィータを駆動する。

 XE2シリーズは55XE2が総合40W出力、46XE2が総合30W出力。4×11cmウーファ×4と、2cm径のソフトドームツィータ×2を搭載する。

 X2/XE2シリーズともに、アンプはデジタルアンプで、音響パワーイコライザー「CONEQ」も搭載。サブウーファ出力も装備する。

CELL REGZAのオーディオシステム オーディオ部のブロックダイアグラム

 


■ タイムシフトマシンも強化。オススメの過去番組再生も可能に

チューナ部

 チューナやHDD、Cellを中心とした処理回路系はチューナ部に集約している。チューナは地上デジタル11系統、BS/110度CSデジタル3系統、地上アナログを1系統装備する。HDDは地上デジタル8チャンネル分を丸一日分録り続ける「タイムシフトマシン2」機能用に2TB、時間指定、EPGなどの通常の録画用に1TB装備している。


番組表 ミニ番組表 タイムシフトマシン用番組表

 タイムシフトマシン機能は「タイムシフトマシン2」に強化された。従来は8ch固定の録画で最大約26時間分の録画を行なうという仕様だったが、新たに録画チャンネル数や録画時間帯などを調整可能となり、HDDをより柔軟に活用可能になった。そのため、「8chゴールデンタイムだけ、数日間」や「2chだけを長期間録画」などの設定が行なえるようになった。また、リモコンに「始めにジャンプ」ボタンを装備し、“今見ている番組”の頭出し再生が簡単にできるようになった。

「タイムシフトマシン2」の進化のポイント リモコンにはじめにジャンプ/ちょっとバックボタンを追加 タイムシフトマシン2の録画設定

ローミングナビ

 タイムシフトマシン2で録画した番組は、リモコンのタイムシフトボタンから番組表を呼び出すなどして検索可能。さらに、検索機能「ローミングナビ」も用意しており、タイトルや人物、ジャンル、キーワードからそれぞれ関連性のある番組を周辺に表示して、検索できる。


タイムシフトマシンの現在番組 タイムシフトマシンのコンテンツ選択 タイムシフトマシンで番組指定再生

【タイムシフトマシン設定変更時の録画時間】
設定するチャンネル数 録画時間
1〜2ch 約102時間
3〜4ch 約51時間
5〜6ch 約34時間
7〜8ch 約25時間

 

録画リスト
 また、USB HDDやLAN HDDへの録画も可能。USB HDDは従来2台までの追加が可能だったが、新モデルではUSB Hubを使うことで最大8台まで増設可能となった。ただし、「タイムシフトマシン2」用のHDDとしては利用できない。HDD 1台あたりの最大容量は2TB。

 録画モードはDRモード(MPEG-2 TSストリーム)のみで、AVCへの変換録画などには対応しない。録画した番組は録画番組とCMを自動でチャプタ分割する「マジックチャプター」に対応。本編だけの再生も可能となっている。チャプタ編集機能も装備する。

録画リスト チャプター編集 検索ナビ
マジックチャプターも搭載。編集にも対応 USB HDDを8台同時接続可能

 

おすすめサービスの概要
 また、同社のレコーダ製品のiNET機能による地上/BSデジタルの人気ランキングを取得し、その情報を元にCELL REGZAで録画予約などが行なえる「おすすめサービス」を新搭載。iNETサーバーがピックアップした「特集」の録画も可能で、注目番組のチェックや通常の録画だけでなくタイムシフトマシン2で録画した放送済みの番組についても、おすすめサービスのランキングなどから再生可能となっている。なお、おすすめサービスは発売後のダウンロード対応になる。
おすすめサービスの地デジランキング タイムシフトマシン注目番組 検索ナビ

 録画した番組は、同社のBlu-rayレコーダ「REGZAブルーレイ」の新モデルRD-X10/BZ800/BZ700/BZ600へのネットワーク経由でのダビングが可能。REGZAで録画して、レコーダでBD-R/REに書き出すことが可能となった。また、HEC対応のHDMIケーブルで対応のREGZAブルーレイと接続した場合は、LANケーブルを利用せずに、HDMIケーブル一本でダビングが可能となる。

 スカパー! HD連携にも後日のアップデートで対応。スカパー! HDチューナからREGZAブルーレイに録画した番組をネットワーク経由で再生する機能で、REGZA側でMPEG-4 AVCファイルをダイレクトに再生するため、スカパー! HDチューナで再生するより、高画質に再生できるという。

レグザリンクメニュー レグザリンク・ダビング。新REGZAブルーレイとの組み合わせで、HEC対応HDMIケーブル一本で、ネットワークダビングが可能に スカパー! HD録画番組のLAN再生に対応

 


■ ネットワーク機能も充実

 ネットワーク機能は「アクトビラ」や「TSUTAYA TV」、「T's TV」、「YouTube」、「ひかりTV」、「テレビ版Yahoo! JAPAN」などに対応。Webブラウザ(Opera)も搭載している。

ブロードバンドメニュー YouTube Webブラウザも搭載する

 

リモコン
 DTCP-IP/DLNAクライアント機能も備え、DLNAサーバー内のMPEG-2やMPEG-4 AVC/H.264動画、JPEG静止画、リニアPCM/MP3の音楽ファイルが再生可能。新たにAVC動画の再生も可能となった点が新モデルの特徴となる。

 HDMIのバージョンはいずれも1.4aで、Deep Color対応。ディスプレイ部にはHDMI入力(1080 60/24p対応)と、チューナ接続専用のHDMI入力を各1系統装備。そのほか、D5/コンポジット入力を各1系統備える。音声端子は、アナログ/外部ウーファ出力(可変)とヘッドフォン出力を備える。55X2のみ、センター音声入力端子も装備。

 チューナ部には、1080 60/24p対応HDMI端子を5系統と、ディスプレイ接続専用のHDMIを1系統装備。そのほかの入力端子はD5 ×1、S映像×1、コンポジット×3と、HDMIアナログ音声を搭載。光デジタル音声出力と、アナログ音声出力も備える。USB端子は3系統(汎用×1、録画専用×2)、Ethernetは1系統搭載。

 スタンドを含むディスプレイの外形寸法は、55X2が1,292×355×916mm(幅×奥行き×高さ)、55XE2が1,292×355×916mm(同)、46XE2が1,100×288×793mm(同)。チューナ部の外形寸法は436×387×109mm(幅×奥行き×高さ)。重量は、55X2のディスプレイ部が36kg、55XE2が29kg、46XE2が21.5kg。チューナ部は9.5kg。

  消費電力は55X2のディスプレイ部が252W、55XE2が194W、46XE2が173W。チューナ部は各146W。年間消費電力量は55X2が465kWh/年、55XE2が424kWh/年、46XE2が419kWh/年。


(2010年 7月 28日)

[ AV Watch編集部 臼田勤哉]