アーティスト向けiPhoneアプリ開発用プラットフォーム
-FMPが開発コスト削減目的で。布袋など年内に続々
基本アプリの仕様例 |
社団法人音楽制作者連盟(FMP)は18日、アーティストのスマートフォンアプリを開発しやすくするためのプラットフォーム「NEXUS」を発表した。現時点ではiPhone用アプリに対応しており、これを用いて、年内に布袋寅泰、山崎まさよし、L’Arc~en~Cielなど、多くのアーティストがアプリの発売を予定しているという。
スマートフォン用のアプリ開発は、対応OSの多さなどにより費用がかかるほか、収益性を向上させるためには様々な工夫も必要となる。そこで、FMPがアプリのベース部分のプラットフォームを開発。これを用いることで、アーティストやFMPの会員プロダクションが、安価にスマートフォン用アプリを制作できるようになるという。
具体的には、基本アプリプラットフォームをアーティストや会員プロダクションに無料で提供。個別のアプリ制作を安価で行なうほか、Appストアへの申請作業もFMPで一括に行なうという。さらに、無料でアドバイスやコンサルティングも行なうとしている。
なお、現在はiPhone用アプリのみ対応しているが、Android、Windows Mobileにも順次対応する予定。
アプリの内容はアーティストの紹介、ファンクラブ向けの特別サービス、写真集、アーティストグッズ販売、ファンクラブ向けのチケット販売機能などを用意している。また、アプリ内での課金などのシステムも開発中で、年内提供予定。
さらに、音源配信アプリに関しては、総務省より委託されたアーカイブ実証実験を共同で行なっているバウンディが、現在開発中の音源配信アプリを、インディーズ向けに限って提供するという。
完成したアプリの著作権はアーティスト、もしくは会員プロダクションが保持。アプリの販売価格の設定も、アーティスト/会員プロダクション側で判断でき、無料設定も可能。また、収益金分配については、アーティストや会員プロダクションに適切に分配されるよう、FMPが積極的に関与・協力していくとしている。
(2010年 10月 18日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]