ハギワラシスコム、民事再生法の申立て。負債107億円
ハギワラシスコムは31日、名古屋地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行なった。同日に保全命令と監督命令が発令された。負債総額は107億円(申立て時の概算値)。
同社はUSBメモリや、デジタルカメラ向けSDメモリーカード、コンパクトフラッシュなどの半導体メモリ製品を販売。音楽や動画のコンテンツを収録したmicroSDカードなども販売していた。ピーク時は約319億円の売上高(平成16年5月末の決算期)を計上していた。
しかし、コンシューマ向けフラッシュメモリ市場の伸びが鈍化したことや、競争の激化、デフレ圧力などによる単価下落の影響を受け、法人向け事業へと転換。産業機器向けSSDなどの製品企画/開発を進めてきた。ところが、法人事業の立ち上がりの遅れや、リーマンショック以降のコンシューマ事業の業績悪化などを受け、信用不安が拡大。資金繰りが厳しくなっていた。
(2011年 3月 31日)
[AV Watch編集部 中林暁]