「ウルトラQ」がカラー化され、Blu-ray BOXで発売

総天然色ウルトラQ ※ジャケットとは異なります(C)円谷プロ

　'66年に放送された、ウルトラマンシリーズの原点的作品「ウルトラQ」がカラー化され、「総天然色ウルトラQ」として、Blu-ray Disc BOXとDVD-BOXで発売される。BOX 1は2011年8月26日に、BOX 2は2012年1月27日発売。BD版が各31,500円、DVD版が各22,050円。発売元は円谷プロダクション、販売元はバンダイビジュアル。

　なお、バンダイビジュアル オフィシャル ショップ「.ANIME(ドットアニメ)」と、プレミアム バンダイでは、ソフビ「ナメゴン」など、豪華な特典を付属したプレミアムBlu-ray BOXも発売する。価格は各36,750円。

■ウルトラQカラーライズ計画

　「ウルトラQ」は、円谷プロダクション(当時の社名は円谷特技プロダクション)が、自社企画として初めて製作した作品で、特撮を駆使して描く空想SFドラマ(いわゆる“空想特撮シリーズ”)の第1作にあたる。28本のエピソードが作られ、'66年に27本を放送。残りの1本は、後の再放送時に初めて放送された。

　円谷プロ、東宝、TBSの3社がトライアングルを組み、国内初の特撮テレビ映画として、最高視聴率36.8%、平均視聴率32.4%を記録。空前の怪獣ブームを巻き起こした。

　内容は、宇宙における地球と自然界のバランスが崩れたとき発生する現象や怪事件に、青年パイロット万城目 淳と、その助手・戸川一平、そして毎日新報の女性カメラマン江戸川由利子が、時にユーモラスに、時にシリアスに遭遇し、解決していくというもの。

　ミステリアスなオープニングと共に語られる石坂浩二のナレーション、カネゴン、ガラモン(ピグモンの原型)、ゴメスやペギラなどの人気怪獣の登場など、その世界観はウルトラシリーズの原点となっている。

　もともと、35mmローコントラスト・ポジのモノクロ作品だが、最先端の映像デジタル技術を使ってカラー化したのが特徴。「カラーライズ」と呼ばれるもので、円谷プロでは、ハリウッドの米ポイント360に、HDリマスター作業を、世界最高のカラーライズ技術を持つという米レジェンド・フィルム(現・レジェンド3D)にカラー化作業を依頼。出来上がった映像を、日本でカラーコレクションし、音のリマスター作業を行ない、フルカラーの最新作として蘇ったという。

■一般流通商品

　BD-BOXには、この新規リマスター映像をカラーとモノクロの両方で収録。DVD-BOXもカラー&モノクロを収録しているが、モノクロ映像自体がデジタルウルトラシリーズ版(BCBS-3399～BCBS-3405)のものとなる。

　収録話は全28中、BOX 1が1～14話、BOX 2が15～28話を収録。各巻に特典映像としてメイキング、ノンテロップオープニング、プロモーション映像などを収録。さらに封入特典として、作品解説書も同梱する。

■プレミアム版

プレミアム版 BD-BOXの第1弾 (C)円谷プロ

　.ANIMEとプレミアム バンダイで販売するプレミアムBlu-ray BOXには、通常版の特典に加え、特典映像として1話分のみとなるが、カラーとモノクロの見比べ機能をPinP(子画面表示)で収録。さらに、付属する解説書が、よりボリュームの多いプレミアム解説書となる。

　また、BOX 1には、ウルトラ怪獣シリーズプレミアムソフビとして、新規造形のナメゴンを同梱。BOX 2の特典詳細は7月1日に発表される予定。

　なお、プレミアム版は注文時期により、商品が送付される予定日が変化する。詳細はバンダイビジュアルのBD/DVD紹介ページで解説されている。

BOX 1には、ウルトラ怪獣シリーズプレミアムソフビとして、新規造形のナメゴンが付属する ※画像は開発中のものです(C)円谷プロ

■ウルトラマンシリーズのヒットソングもDVD化

「ウルトラマン ヒットソングヒストリー」 ※ジャケットとは異なります(C)円谷プロ

　また、ウルトラQとは異なるが、ウルトラマンシリーズの歴代ヒットソングを、名場面の再編集映像と共にフルバージョンで収録し、「ウルトラマン」から「ウルトラマンゼロ」まで、45年の歴史を音楽で振り返れる「ウルトラマン ヒットソングヒストリー」のDVDも7月22日に発売される。

　「レジェンドヒーロー編」(BCBK-4129)、「ニューヒーロー編」(BCBK-4130)を用意し、価格は各1,890円。