アップル、UIを一新した「Final Cut Pro X」

-Mac App Storeで販売。35,000円


Final Cut Pro X(iMacは別売)

 アップルは21日、ビデオ編集ソフトの新バージョン「Final Cut Pro X」を発売開始した。Mac App Storeで発売し、価格は35,000円。対応OSはMac OS X 10.6.7以降で、64bitプロセッサが必要となる。

 新たに「マグネティックタイムライン」と呼ぶ新ユーザーインターフェイスを採用。「トラック」の概念を無くし、好きな場所にクリップを挿入したり、入れ替えたりすることができ、その瞬間にクリップはスライドアウトする。クリップ接続を使うと、メインのストーリークリップをタイトルやサウンドエフェクトなどの要素にリンクさせて、完全に同期した状態で移動できる。また、関連付けられたストーリー要素を複合クリップに統合し、1つのクリップとして編集できる。

 コンテンツの自動解析も強化。クリップを動的に整理し、スマートコレクションを作成。クローズアップ、ワイドショットなどの絵の特徴や、メディアタイプ、ショットの中の人数などで検索することもできる。

 64bitアプリとなり、最新のMacハードウェアとソフトウェアをフル活用可能。4Kのビデオ作業でも、次の編集を待つ必要なく動作するという。また、GPUを活用した高速バックグラウンドレンダリングなどに対応する。

 モーショングラフィックスのための「Motion 5」と、メディアエンコーディング用の「Compressor 4」もMac App Storeで販売開始。価格は各5,800円。



MacBook Proでの利用イメージCompressorMotion 5

(2011年 6月 22日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]