ソニー、RGB+白画素のデジカメ向け液晶「WhiteMagic」
-高輝度/低消費電力を切り替え。スマホ向けも
ソニーは、液晶パネルの画素にW(白)を追加した、RGBW方式の液晶モジュール「WhiteMagic」を10月上旬より出荷開始する。デジタルカメラ向けの展開を予定しているほか、スマートフォンへの応用も可能としている。
従来の液晶パネルの主流であるRGB(赤緑青)画素に、W(白)画素を加えることで、画面全体の明るさを向上。この特性を活かし、消費電力を約50%削減する「低消費電力モード」と、屋外視認性向上のために輝度を2倍に上げる「屋外モード」を選択して利用できる。
例えば屋外でのデジタルカメラ撮影時などには、高輝度な屋外モードを利用し、日差しの強い環境下でもカメラのフォーカス合わせや撮影画像確認を容易にする。通常利用時は低消費電力モードにするなど、撮影シーンにあわせて利用できる。低消費電力モード時の表面輝度は470cd/m2、消費電力は225mW。屋外モードは輝度1,000cd/m2、消費電力は400mW。
WhiteMagicロゴ |
W画素を加えることで画質の劣化につながる傾向があるが、White Magicでは入力画像を解析し、新アルゴリズムによる適切な信号処理により、画質を劣化させることなく表示できるという。
10月に出荷予定のモジュール「ACX432AKM」は、3型で解像度は640×480ドット、液晶モードはVistarich。コントラストは1,000:1、色再現性はNTSC比60%。視野角は上下/左右160度。
(2011年 8月 10日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]