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三菱、3チューナ/3D+BD+HDDの液晶TV「REAL MDR2」

−NCV振動板など10スピーカー構成で音質強化


REAL MDR2シリーズ

 三菱電機は、3D対応など液晶テレビ「REAL」2シリーズ5モデルを10月21日より順次発売する。3Dに対応し、BD/HDDレコーダを搭載した「MDR2シリーズ」は、55型「LCD-55MDR2」、46型「LCD-46MDR2」、40型「LCD-40MDR2」の3モデルを用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は23〜33万円前後。

 REAL DRW2/MR2は、USB HDDを追加することで録画対応となる液晶テレビで、フルHD/40型で3D対応の「LCD-40DRW2」が11月21日に発売、32型/1,366×768ドットで3D非対応の「LCD-32MR2」が10月21日に発売される。REAL DRW2/MR2の詳細は別記事で紹介する。


型番 サイズ 解像度 チューナ 仕様 発売日 店頭予想価格
LCD-55MDR2 55型 1,920×1,080ドット 3 3D
BD
1TB HDD
10月21日 33万円
LCD-46MDR2 46型 28万円
LCD-40MDR2 40型 23万円
LCD-40DRW2 40型 2 3D
USB HDD録画
11月21日 13万円
LCD-32MR2 32型 1,366×768ドット USB HDD録画 10月21日 7万円
LCD-55MDR2 LCD-46MDR2 LCD-40MDR2
MDR2シリーズ。左からLCD-55MDR2、LCD-46MDR2、LCD-40MDR2 LCD-40DRW2、LCD-32MR2

■ 画質も録画機能も強化

新「DIAMOND Panel」を採用

 MDR2シリーズは、BD/HDDレコーダを内蔵した液晶テレビで3Dに対応。内蔵のBDドライブでBlu-ray 3D再生も可能となっている。4倍速/1,920×1,080ドットの新「DIAMOND Panel」を搭載。光沢処理(グレア)を施し、パネル内部の光の散乱を低減。奥行きや深みのある色再現を実現する。新たに左右のエッジ型LEDバックライトを採用したほか、新映像エンジン「DIAMOND 3D Engine PRO」により、画質向上を図っている。

 DIAMOND 3D Engine PROでは、LEDバックライトをインパルス発光することで動画再現性を向上する「インパルス型発光制御」や、バックライトスキャンニングにより、残像感を大幅に低減。3D表示時は240Hz駆動、2D表示時は120Hz駆動となるが、新発光制御や新LEDバックライトの採用により、残像感は従来モデルより大幅に減っているとする。

 また、横2分割縦8分割の16エリアでバックライト制御する「エリアバックライト補正」を搭載し、コントラスト感を向上。超解像技術の「DIAMOND HD」や色の12軸の低彩度、高彩度部分を独立して補正する「ナチュラルカラーマトリックス」なども搭載している。

インパルス型発光制御 エリアバックライト制御 新DIAMOND 3D Engine PRO
3Dメガネが付属

 録画機能も強化。地上/BS/110度CSデジタルトリプルチューナ搭載で、2番組同時録画中の裏番組視聴も可能。1系統は視聴専用となる。最長12倍のMPEG-4 AVC/H-264長時間録画モードも備えている。番組表はG-GUIDEで、おすすめ自動録画機能も搭載している。

 HDD容量は1TB。新たにBD→HDDへの「ムーブバック」に対応。HDD内での録画モード(AF/AN/AEモード)変更や、BDXL、スカパー! HD録画、AVCRECにも対応する。Blu-ray 3Dのほか3D放送に対応するほか、3D映像の視差を調整する「奥行アジャスター」や2D→3D変換機能も搭載。ゲーム機接続時に、画質処理を最小限に抑えて遅延を抑制する「ゲームモード」も搭載している。


前面トレーのBDドライブ

 録画番組の音や映像の切替わりを認識して自動でチャプタを作成する「おすすめ自動チャプター」を搭載。スポーツや音楽番組のみどころだけを自動再生できる「見どころ再生」にも対応する。新たにDLNAサーバー機能を搭載。録画した番組を同一ネットワークのDLNA/DTCP-IP対応機器から再生できる。

 豊富な機能を搭載しながら、従来モデルと同様に、BD/HDDレコーダを内蔵することで、一つのリモコンでシンプルに操作できる点が特徴。BDドライブを前面に備えているため、ディスクの出し入れも簡単になっている。


リモコン

 リモコンはシートボタンを採用した「グット楽リモコン」で「予約」、「見る」、「残す」の3つのボタンを大きく配置し、シンプルな操作を実現。シートボタンは水や汚れに強く、水滴が付着した場合も簡単に拭き取れるという。

 オートターンにも対応。「しゃべるテレビ」、「おすすめ音量」、「声はっきり」、「おすすめ自動録画」などとともに「らく楽アシスト」として使いやすさを訴求している。また、人感センサーによる自動電源OFFや、4段階の節電設定、無操作電源OFFなどの節電機能「節電アシスト」も新搭載。豊富な節電機能を簡単に設定できるとしている。



■ DIATONEの音響技術を搭載した10スピーカー構成

高音質スピーカーが特徴

 REAL MDR2シリーズの大きな強化ポイントが音質だ。薄型テレビで初となるカーボンナノチューブを配合した「NCV振動板」を採用したDIATONE NCVスピーカーを搭載する。

 NCV振動板は、チタンに匹敵する高伝搬速度と、紙同等の適度な内部損失を両立した独自の振動板。これをセンターに4個、左右に2個づつの合計8個搭載し、伸びやかな中高域を実現するという。NCVスピーカー×8とウーファ×2の10スピーカーによるバスレフ方式でシステムを構成。出力は左右とセンターが各10Wで、ウーファも各10Wの合計50W。

 DIATONEの音響技術も搭載。サラウンド再生が可能な「DIATONE サラウンド5.1」のほか、奥行を3段階で調整できる「DIATONEサラウンド 2.0」、ヘッドフォン用の「DIATONE サラウンド HEADPHONE」、圧縮音源の補正機能「DIATONE HD」や低音強化の「DIATONE BASS」などを備えている。また、ドルビーデジタルやDTS、AAC 5.1chのデコーダも搭載している。

8基のNCVスピーカーと2基のウーファを搭載 センタースピーカー部 新DIATONEスピーカーの概要
NCVスピーカー NCVスピーカーの概要
側面

 入力端子はHDMI×3、D4×1、コンポジット×3、アナログ音声入力×3。光デジタル音声出力やi.LINK、USB、Ethernet、ヘッドフォン出力、SDカードスロットも装備する。SDカードやUSBに接続したAVCHDビデオカメラの映像のHDDダビングにも対応する。

 ネットワークサービスにも対応。テレビだけでなく、携帯端末でも動画コンテンツを楽しめる「GIGA.TV」のほか、アクトビラやTSUTAYA TV、テレビ版Yahoo! JAPANに対応する。外形寸法や重量、消費電力は未定。リモコンや3Dメガネが付属する。



■ 録画テレビを強化。「音」で差別化

京都製作所 石井AV機器製造部長

 三菱電機京都製作所の石井良典AV機器製造部長は、REAL新商品について説明。薄型テレビの市場は、昨年のエコポイント特需から落ち込むものの、テレビの買い替えサイクルを約7年とすると2004〜6年の初期薄型テレビの買い替え需要が発生するため、堅調に推移すると予測。2011年度の国内市場規模は1,500万台と見込む。

 その中でも、録画テレビのシェア拡大が続いていることから、上位機では引き続きオールインワン録画を訴求しながら、スタンダードモデルでもUSB HDDの追加による録画に対応するなど、ラインナップ全体で録画対応を強化。「普及機でも単価アップを図った」とする。

 MDR2シリーズは、「AVの本質にこだわる録画テレビ」と位置付け、新DIATONEスピーカーによる高音質や、新エンジンによる高画質、録画機能の充実を訴求。特に音質については、NCVスピーカーの採用などで大幅に強化し、「音の違い」をアピールしていく。

薄型テレビの市場動向 録画テレビを強化

(2011年 9月 1日)

[ AV Watch編集部 臼田勤哉]