アキュフェーズ、「AAVA」採用のプリメイン「E-360」

-プリ/パワー独立使用も可能。399,000円


ステレオプリメインアンプ「E-360」

 アキュフェーズは、ステレオプリメインアンプ「E-360」を11月下旬に発売する。価格は399,000円。

 E-350の後継モデル。ボリュームコントロール部に「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)」を採用したのが特徴。増幅部と音量調整器を一体化させることで、可変抵抗体を使用しないため、機械的接点が存在せず、高音質を実現したというボリューム・コントロール方式。

 回路的にプリとパワーアンプは分離されており、スイッチ1つで独立して使用できる「EXT PRE機能」を装備。パワーアンプを1台追加し、バイアンプ方式で使う事も可能。スピーカーターミナルは2系統備えておいるため、バイワイヤリング接続も可能。

 パワーアンプ部には、「インスツルメンテーション・アンプ」を採用。パワーアンプ全体でバランス・アンプを構成するというもので、入力端子からパワーアンプ段までの信号回路をフルバランス伝送。内部で発生する雑音の除去や、低歪率、安定度の向上などに寄与するという。

 増幅にはカレント・フィードバック回路を採用。内部信号経路のリレーを電子的にコントロールする「ロジック・リレーコントロール」には、金貼り接点を使ったクロスバーツイン方式を使用、「最短でストレートな信号経路を構成した」としている。

 出力段は大電力オーディオ用パワートランジスタを使ったパラレル・プッシュプル構成で、低負荷インピーダンスの駆動能力を大幅に向上させている。

 定格出力は140W×2ch(4Ω時)、120W×2ch(6Ω時)、100W×2ch(8Ω時)。電源部は大型トランスと、22,000μFの大容量フィルタ用アルミ電解コンデンサを2基搭載している。また、プリ部用に専用の電源回路を装備。パワーアンプ部との干渉を防止している。

 拡張スロットも備え、別売のUSB端子を備えたデジタル入力ボード「DAC-30」などが追加可能。PCとのUSB接続にも対応可能となる。

 プリアウトやパワーアンプ入力を各1系統装備。そのほかの入力端子はアンバランス(RCAステレオ)を5系統、レコーダー入出力(RCAステレオ)を各1系統、バランス入力(XLR)を2系統備える。スピーカーターミナルはA/Bの2系統。太いスピーカーケーブルにも対応できるという。Yラグ/バナナプラグでの接続が行なえ、バイワイヤリングも可能。

 外形寸法は465×422×171mm(幅×奥行き×高さ)。重量は21.7kg。リモコン「RC-200」が付属する。


(2011年 10月 12日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]