ソニー、業界最短/最高輝度の超短焦点プロジェクタ

-70型を42cmから投写。輝度3,000ルーメン


VPL-SW535

 ソニーは、液晶プロジェクタとして業界最短の投写距離と、3,000ルーメンの高輝度を実現した超短焦点液晶プロジェクタ2機種を発売する。価格はオープンプライス。WXGAモデルの「VPL-SW535」が12月中旬発売で、店頭予想価格が23万円前後、XGAの「VPL-SX535」が2012年1月中旬発売で22万円前後。

 企業の会議室や学校の教室などでの利用を想定した超短焦点液晶プロジェクタ。VPL-SW535は1,280×800ドット、VPL-SX535は1,024×768ドットの液晶パネルを採用している。輝度は両モデルとも3,000ルーメンの高輝度を実現(ランプモード高時)。SW535は、ミラー反射構造のWXGA液晶プロジェクタとして業界最高輝度だという。

 なお、ランプモード「標準」では2,400ルーメン、「低」では2,000ルーメンとなる。光源は210Wランプ。コントラスト比は2,500:1。


使用イメージ

 ミラーを内蔵する事で、短焦点での投写を実現。SW535では、約42cmの距離から70型スクリーンに投写でき、WXGAモデルでは業界最短だという。また、SX535も60型スクリーンに約50cmから投写が可能。ミラーを内蔵する事で、ミラーからの光漏れによる眩しさが無く、チョークの粉やホコリなどの汚れもつきにくいといった利点もある。スクリーンの近くに設置できるため、影の映り込みが少なく、スクリーン面に直接描く内容が電子的に変換される電子ボードや、マーカーと組み合わせての授業&プレゼンテーションにも活用できるとしている。

 投写レンズは1.05倍のマニュアルで、投写可能画面サイズはSW535が70~130型(16:10)、SX535が60~110型(4:3)。さらに、SW535は上下±4.4%、左右±2.7%、SX535は上下±4.6%、左右±3.4%のレンズシフト機構も採用。設置後、投写画像の位置調整が容易に行なえる。

 消費電力はSW535が最大290W、SX535が310W。信号無変化時に自動で減光する「ランプ減光モード」や黒画面投影時にランプ出力を約70%絞るなど、独自の省エネ機能も搭載している。

 入力端子として、SW535のみHDMI入力を1系統装備。その他は共通で、コンポジット、S映像、アナログRGB(ミニD-Sub 15ピン)、RCAのアナログ音声、ステレオミニのアナログ音声を各1系統装備。出力はアナログRGB(ミニD-Sub 15ピン)、ステレオミニのアナログ音声を各1系統用意。リモート制御用のRS-232CやEthernet端子も備えている。

 出力1Wのスピーカーも内蔵。外形寸法と重量は2機種共通で、約384.4×423.4×122.5mm(幅×奥行き×高さ)、約7kg。壁付け用の金具を同梱している。



(2011年 11月 21日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]