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エミライ、英国PMCスピーカー「Prodigy」シリーズ販売開始
2025年3月28日 10:00
エミライは、英国PMC(Professional Monitor Company)の取り扱い第1段製品として、ブックシェルフ型スピーカー「Prodigy1」とフロアスタンド型スピーカー「Prodigy5」を3月28日より販売開始する。カラーはマットブラックフィニッシュ。価格はオープンで、Prodigy1が市場想定価格275,000円前後(ペア)、Prodigy5が同440,000円前後(ペア)。
PMCは、BBCスタジオマネージャーのPeter Thomas氏が、1991年にイギリスで設立したスピーカーメーカー。BBCメイダヴェール・スタジオのために開発された業務用モニタースピーカーが原点。
プロフェッショナル・オーディオの分野で高い評価を受けており、レコーディングスタジオ、放送局、映画音楽制作、そしてハイエンド・オーディオ市場で幅広く採用されている。またプロフェッショナルスタジオで培った技術を家庭用オーディオにも展開。すべての製品を英国内で設計・製造している。
Prodigyシリーズについて
Prodigy1、Prodigy5ともに、独自開発のトランスミッションライン技術「ATL」(Advanced Transmission Line)を搭載。
これはスピーカー内部に設けられた長い音導管により、サイズを超えた深く正確な低音を実現する技術。音量の大小に関わらず一貫した低音バランスを保つことができ、さらに、ドライバーへの負荷を抑えた設計により、低歪みを実現しながら中高音域の明瞭さを向上。これにより、全帯域で透明感のある自然な音楽再生を可能にするという。
F1レーシングの空力技術を応用した気流制御「Laminair」も、Prodigyシリーズの特徴。
スピーカーの開口部での空気の流れを「層流」化することで、従来のバスレフポートで発生しがちな乱流やポートノイズを解消。ATL技術と組み合わせることで、クリーンで正確な低音再生を実現。大音量時でも風切り音や濁りのない、スムーズな低域特性を実現している。
ユニットはProdigy1、Prodigy5共通で、1インチ/27mmソフトドームと5.25インチ/133mmナチュラルファイバーロングストロークLTを各1基搭載。クロスオーバー周波数は1.7kHzで、インピーダンスは6Ω。推奨アンプ出力は20~250W。
周波数特性/感度は、Prodigy1が50Hz~25kHz(-3dB)/87.5dB SPL(1W,1m)、Prodigy5が35Hz~25kHz(-3dB)/87.3dB SPL(1W,1m)。
外形寸法/重量(1本)は、Prodigy1が約165×237×320mm(幅×奥行き×高さ)/4.5㎏、Prodigy5が約233×237×925mm(同)/10㎏。なお、グリルは別売りとなる。