◇ 最新ニュース ◇
【Watch記事検索】

YouTube、映画のPC向け有料配信。200作品/300円から

−ワーナー、バンダイほか。「ガンダムUC」など


左から、東映の映像版権営業部長の折坂哲郎氏、YouTubeのパートナーシップ日本代表執行役員 水野有平氏、ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューションの福田太一ジェネラルマネージャー

 Googleは、YouTubeにおいて映画作品を視聴可能な「映画」カテゴリを新設。洋画/邦画/アニメ作品などを有料でレンタル配信開始した。

 開始時点の対象端末はPCのみ。24〜72時間の視聴期限付きで、料金は新作が400円、旧作が300円。支払いはGoogleウォレットのみのため、クレジットカードが必要となる。期間内であれば何度でも視聴できる。海外の映画は字幕付きとなる。

 スマートフォン向けの配信は「近日発表する」としており、Android OS搭載のスマートフォンやタブレットなどで視聴可能になる予定。PCと連携し、スマートフォンで観ていた続きを、家のPCで観るといった機能も今後実装予定としている。テレビでの対応は未定。

 コンテンツ提供のパートナーとしてワーナー、東映、バンダイチャンネル、ソニー・ピクチャーズ、NBCユニバーサルが協力。12月1日時点で200タイトル以上を用意する。予告編はポップアップ画面で無料視聴できる。

 動画はFlash形式で、開始時点では、画質は全て480pの「DVD相当」(同社)とする。HD画質での配信も予定しており、その場合はSDとは別料金となる見込み。12月にドコモより発売される「GALAXY Nexus」では720pで視聴できるという。なお、スマートフォン向けはFlash形式以外のフォーマットになる予定。

 配信中の主なタイトルは下記の通り。

●ソニー・ピクチャーズ
REC:レック/ザ・クアランティン2 ターミナルの惨劇
ジュマンジ

●東映
仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE RED/BLUE/YELLOW(三部作)
バトル・ロワイアル

●バンダイチャンネル
機動戦士ガンダムUC episode 1 「ユニコーンの日」
機動戦士ガンダムUC episode 2 「赤い彗星」
機動戦士ガンダムUC episode 3 「ラプラスの亡霊」

●ユニバーサル
ナニー・マックフィーと空飛ぶ子ブタ (吹き替え)
バック・トゥ・ザ・フューチャー

●ワーナー・ブラザース
ハリーポッターと死の秘宝 PART 2
バットマン ビギンズ
フルメタル・ジャケット

 

映画カテゴリのトップ。右側にランキングが表示される サービス概要 GALAXY Nexusでは720pで視聴可能
コンテンツ提供パートナー 購入画面 Googleウォレットのみ対応する
再生画面 iPhoneでは購入できなかった

 


■ パッケージと同時配信開始も

 発表会にはコンテンツパートナーもゲストとして来場。ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューションの福田太一ジェネラルマネージャーは、「YouTubeでの映画有料配信は、英語圏以外では日本が初となったことは意義深い。日本に対するプライオリティの高さを感じる」と歓迎。

 開始時の配信作品のうち、100本はワーナー作品で、新作は「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」やジェイソン・ステイサム主演の「メカニック」、邦画の「パラダイス・キス」などを用意。旧作では、「ハリー・ポッター」シリーズや、「オーシャンズ」シリーズ、「マトリックス」シリーズなど。福田氏は「新作は、(BD/DVDなどの)フィジカルと同時にレンタル開始という形で楽しめるようになる」とした。

 「有料で配信することは、我々のようなプレミアムコンテンツを持つスタジオに様々な機会をもたらすもの。バラエティに富んだ作品を、より多くの人に楽しんでいただける。配信という手軽なスタイルで楽しむ機会を増やすことは、映画ファンを若い層に増やし、エンタメ業界全体に貢献するもの」と期待を寄せた。

 東映の映像版権営業部長の折坂哲郎氏は、「初期は30タイトルくらい。仮面ライダーシリーズなどを用意する。マーケットが拡大しているスマートフォンなどのマルチデバイスで楽しめることは、大きな魅力だ。今後は、保有する3,000タイトル以上ある作品から順次追加していく。新作/旧作合わせて月に5本〜7本程度を追加し、テレビではまだ観られない作品なども用意する。邦画は新作の配信は難しいが、パッケージ発売後3カ月くらいの差まで調整したい」とした。

 YouTubeの映画サービスの今後については、他のコンテンツパートナーに対しても積極に参加を求める方針。YouTubeのパートナーシップ日本代表執行役員 水野有平氏は今後のサービス充実について「将来的には、YouTubeは個人ユーザーから日本の映画スタジオ、ハリウッドに対し、ビジネスのプラットフォームとして、様々な形を提供していきたい」とした。

ワーナー・ホーム・ビデオの福田太一氏 東映の折坂哲郎氏 Googleの水野有平氏


(2011年 12月 1日)

[ AV Watch編集部 中林暁]