ソニー、最薄部6.4mm/アルミ採用ボディのPCMレコーダ

-胸ポケット録音時のノイズ低減。4GB/実売15,000円


ICD-TX50

 ソニーは、ICレコーダの新モデルとして、リニアPCM/MP3録音に対応し、薄さ約6.4mmの“カード型デザイン”を採用した「ICD-TX50」を2月21日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後。4GBメモリを内蔵する。

 また、MP3記録モデルも同じく2月21日に2機種発売。USBダイレクト接続に対応した「ICD-UX502」と、PC非対応のエントリーモデル「ICD-BX122」をラインナップし、店頭予想価格はUX502が8,000円前後、BX122が5,000円前後。内蔵メモリはいずれも2GB。


ICD-UX502ICD-BX122


■ 薄型でPCM対応のICD-TX50

ICD-TX50

 ICレコーダに新しく加わる「TXシリーズ」の第1弾モデルとなるPCMレコーダ。最薄部6.4mmというスリムなボディで、スーツの胸ポケットやバッグなどに入れても目立たないサイズと、アルミ素材を用いた高級感のあるデザインを採用した。

 背面にクリップを備えたことで、胸ポケットやバッグなどに入れて固定して録音可能なことも特徴。胸ポケットにいれた際にマイクが斜め前を向くように配置しており、録音時に衣服などの摩擦音が入り込むのを低減するという。また、録音のシーンセレクトに「胸ポケット」のモードを採用。そのほかのモードは会議/ボイスメモ/インタビュー/Myシーンで、計5種類となる。机などに置いた際の振動ノイズを防ぐ「防振アタッチメント」も付属。

 ステレオマイクを内蔵し、マイク内部でデジタル信号へ変換。音声信号に劣化が無く、高音質の録音を可能にした。録音形式はリニアPCM(WAV)またはMP3で、録音モードはPCMが16bit/44.1kHzの「ステレオ高音質」のみ。MP3は192kbpsの「ステレオ標準」、128kbpsの「ステレオ長時間」、48kbpsの「モノラル標準」から選択できる。内蔵の4GBメモリのほか、別売microSD/SDHCカード(最大32GB)にも録音可能。なお、外部マイク入力端子は搭載しない。


背面にクリップを備えるスーツのポケットに収めても違和感がなく、クリップにより適度な場所で固定できるマイクは、ポケットに入れた時に斜め向きになる

 録音時の機能として、ローカットフィルタや、音を感知して録音を開始するデジタルVOR、録音モニターに対応。再生時の機能として、ノイズカットとボイスアップを組み合わせたクリアボイス機能や、デジタルピッチコントロールを搭載する。音楽再生用にポップス/ロック/ジャズ/ベース1/ベース2のエフェクトも搭載。再生対応ファイルはWAV/MP3/WMA/AAC(DRM非対応)。

 本体前面に出力150mWのモノラルスピーカーを内蔵するほか、ステレオミニのヘッドフォン出力を搭載。パソコンとの接続はUSB 2.0で、付属ケーブルを介して行なう。バッテリは内蔵リチウムイオン充電池で、連続使用時間は最長約24時間(MP3時。PCMでは約21時間)。充電はUSB経由で行ない、約3分の充電で約1時間録音できる急速充電にも対応する。

 ディスプレイは有機ELを採用。外形寸法は102.3×40.8×6.4mm(縦×横×厚さ)、重量は約50g。イヤフォンやUSBケーブル、PC用ソフト「Sound Organizer」、キャリングポーチなどを付属する。

最薄部は6.4mmディスプレイは有機ELスピーカーは本体下部に


■ ICD-UX502/BX122

ICD-UX502(右)とICD-BX122(左)

 いずれもMP3録音のみに対応したモデルで、内蔵メモリは2GB。ICD-UX502は、本体に収納式のUSB端子を備え、パソコンに直挿しできることが特徴。ICD-BX122のマイクはモノラルで、PC接続には非対応。

 ICD-UX502の録音モードは、MP3のステレオで192/128kbps、モノラルで48/8kbps。ローカットフィルタやデジタルVOR、録音モニターも利用できる。再生時のノイズカットやデジタルピッチコントロールも可能。そのほか、MP3/WMA/AACの音楽ファイルも再生できる。最大出力90mWのモノラルスピーカーと、ステレオミニのイヤフォン出力を備える。

 電源は単4電池で、ニッケル水素充電池が付属。録音時間は最長30時間(8kbps時)。充電はUSBから行なえる。外形寸法は102×36.6×14.6mm(縦×横×厚さ)、重量は約56g。イヤフォンやUSB延長ケーブルなどが付属する。

 ICD-BX122の録音モードはSHQ/HQ/SP/LPの4種類でいずれもモノラル。デジタルVORと録音モニター機能を備え、再生時のノイズカットとデジタルピッチコントロールにも対応。なお、PC接続は非対応で、本体で録音したファイル以外は再生できない。最大出力300mWのモノラルスピーカーと、ステレオミニ出力を備える。

 電源は単4電池2本。録音時間は最長55時間(8kbps)。外形寸法は114×37.5×20.9mm(縦×横×厚さ)、重量は約73g。

ICD-UX502収納式のUSBを備えるICD-BX122


(2012年 1月 23日)

[AV Watch編集部 中林暁]