オンキヨー、DLNAスピーカー上位モデル「GX-W100HV」

-12cm A-OMF採用で実売4万円。96kHzデジタル入力も


GX-W100HV

 オンキヨーは、DLNAワイヤレススピーカーの上位モデル「GX-W100HV」を2月18日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後。

 IEEE 802.11 n/g/bに準拠した無線LAN機能を備え、DLNA 1.5に準拠。DLNAのレンダラーとして動作するアクティブスピーカー。12月に発売した「GX-W70HV」の上位モデルとなり、12cm径のA-OMFコーンユニット搭載のウーファと、3cmリング型ツィータの2ウェイバスレフとなる(W70HVは10cm OMFウーファ+2cmツィータ)。また、24bit/96kHz対応の光デジタル入力を装備した点もW70HVとの違いとなる。

 特徴はDLNAレンダラーとして動作し、オーディオケーブル接続なしに音楽再生できること。DLNA対応のプレーヤーソフト(Windows Media Player 12など)をインストールしたPCや、スマートフォン/タブレットのDLNA対応プレーヤーアプリから、再生先としてGX-W100HVを指定する事で、無線LAN経由でワイヤレスの楽曲再生が行なえる。また、LAN HDD(NAS)に保存した音楽ファイルを、スマートフォンなどのデジタルメディアコントローラー(DMC)対応アプリから指定し、W100HVで再生する事もできる。AppleのAirPlayには非対応。

 無線LAN経由で再生するため、電源ケーブルのみを接続すれば音を出す事ができ、シンプルかつ設置自由度の高いオーディオ機器として活用できるのが特徴。ただし、左右のスピーカー間をケーブル接続する必要はある。なお、無線LANの設定は「WPS」で行なうため、WPS対応の無線LANルータが必要となる。WPSを使用せずに、SSIDやパスワードをユーザー自身が指定して接続させる事はできない。

背面。光デジタル入力も装備

 DLNA利用時の対応ファイルはMP3、AAC、WAVで、最高16bit/88.2kHzまでサポート。DRM付きファイルの再生には対応していない。ただし、光デジタル音声入力を備えており、光デジタル入力利用時には24bit/96kHzまでのオーディオ信号入力に対応する。RCAのアナログ音声入力も1系統備えている。

 アンプ部は、オンキヨー独自のVLデジタルアンプを搭載。出力は15W×2ch。コンプリメンタリ方式の出力段を採用し、大出力時も正確な駆動ができるという。また、ACアダプタから回路全体を切り離したフローティンググランド方式を採用。電源ノイズも排除している。再生周波数帯域は50Hz~100kHz。

 キャビネットはMDFを6面使用し、肉厚15mmの木製キャビネットとなる。前面にボリュームコントロールと、BASS/TREBLEコントロールを装備。ステレオミニのヘッドフォン出力も1系統備えている。電源はACアダプタを使用する。


型番GX-W100HVGX-W70HV(参考)
型式2ウェイバスレフ
最大出力15W×2ch
再生周波数帯域50Hz~100kHz48Hz~80kHz
スピーカーウーファ:12cm A-OMFコーン
ツィータ:3cmリング型
ウーファ:10cm OMFコーン
ツィータ:2cmバランスドーム
デジタルIN
サンプリング周波数
32/44.1/48/96kHz 24bit-
対応フォーマットMP3、WAV、AAC
入力DLNA
アナログ×1(RCA)
光デジタル×1
DLNA
アナログ×1(RCA)
出力端子サブウーファ×1、ヘッドフォン×1
消費電力22W21W
外形寸法
(幅×奥行き×高さ)
Rch:140×194×260mm
Lch:140×180×260mm
Rch:123×203×225mm
Lch:123×184×225mm
重量Rch:3.7kg
Lch:3.3kg
Rch:2.2kg
Lch:1.7kg

(2012年 2月 9日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]