東芝、無線LAN搭載SDカード「FlashAir」の発売を延期

-「販売準備の遅れ」で3月10日に。8GB/実売6,000円台


FlashAir

 東芝は28日、無線LAN通信機能を搭載したSDHCメモリーカード「FlashAir」の発売日を延期すると発表。当初2月発売を予定していたが、3月10日に延期した。容量は8GBで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は、6,000円台半ば~後半。

 延期の理由について同社は、「製品パッケージなど販売準備の遅れ」と説明している。なお、既報の通り、SD Associationが発表した「Wireless LAN SD」規格に対して、既に無線LAN搭載SDカードを販売しているEye-Fiが「Eye-Fiの重要な特許技術を侵害するもの」と表明しているが、東芝によれば「今回のFlashAirの発売延期に直接関係したものではない」という。

 FlashAirは、IEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANを内蔵したSDHCカード。対応デジタルカメラなどの機器間で、パソコンを介さずにワイヤレスでファイルの送受信ができ、クラウドサービスへのアップロード/ダウンロードにも対応する。

 対応データ形式は、.jpg、.mpg、.rawなど。FlashAir非対応のデジタルカメラでは、通常のSDHCメモリーカードとして利用できるほか、スマートフォンやパソコンなどの通信機能を使って、カメラの写真再生やコピーも行なえる。



(2012年 2月 28日)

[AV Watch編集部 中林暁]