パイオニア、40kHzまで再生できる2ウェイスピーカー

-ペア37,000円。EXシリーズのエンジニアが調整


ブックシェルフスピーカー「S-CN301-LR」

 パイオニアは、ハイレゾリューション音源も楽しめる高域再生能力を持ったブックシェルフスピーカー「S-CN301-LR」を3月下旬に発売する。価格はペアで37,000円。

 ツイータのエッジ幅を最適に設定する事で、40kHzまでの高域再生を可能にした2ウェイスピーカー。同社のフラッグシップモデルである「EXシリーズ」の音質チューニングを行なった、スピーカーチーフエンジニアのアンドリュー ジョーンズ氏がチューニングを担当。指向性・位相特性にも配慮し、スムースなレスポンスと広視聴エリアも実現したという。

 ユニットは10cm径のウーファと、2cm径のドーム型ツイータを採用。ウーファの振動板にはグラスファイバーを採用。ロングストローク設計で、コンパクトながら、量感豊かな低音再生ができるという。また、ツイータにはホーン形状のダイレクターを採用し、ウーファとの繋がりをスムーズにしているほか、定位の安定化も図っている。

 全体の再生周波数帯域は45Hz~40kHz。最大入力は100W。インピーダンスは6Ω。

 バッフルは厚さ21mm。エンクロージャはリアルウッド仕上げ。天然木を規則的に貼り合わせて塗装する新しい製法を使っており、エンクロージャーとして採用できる木材の幅が広がったため、多くの木を伐採する必要が無くなり、環境にも配慮した製品としている。

 スピーカーターミナルは金メッキ仕上げの真鍮製。スピーカー端子板を無くし、エンクロージャの裏板に直接強固に固定する事で、振動による影響を低減したという。

 外形寸法は135×220×230mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.9kg。


(2012年 3月 1日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]