ビートルズ初のBlu-ray「イエロー・サブマリン」発売

-4Kデジタル修復で高画質。ラセター氏の特典も追加


映画「イエロー・サブマリン」

 EMIミュージック・ジャパンは、ザ・ビートルズのアニメ映画「イエロー・サブマリン」をデジタル修復し、5月30日にBlu-rayとDVDで発売する。ビートルズ初のBD作品となる。価格は未定。

 同作品は'68年(日本では'69年)に公開されたもので、DVDは既に発売されているが、今回収録される映像は、初の4Kデジタル修復されたもの。オリジナル・アート・ワークの微妙な手描きの風合いを残すため、デジタル・クリーンアップの際に自動ソフトウェアは使わず、1コマごとにすべて手作業で修復されたという。

 また、英語字幕、日本語字幕などを収録予定。ドキュメンタリーや予告編、インタビューなど、従来からの特典映像と、絵コンテ集、写真などに加え、新たに同作品の熱烈なファンだというウォルト・ディズニー/ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティヴ・オフィサーのジョン・ラセター氏による、書き下ろしの新作エッセイが盛り込まれた16ページのブックレットも付属する。


 映画「イエロー・サブマリン」は、ABCテレビで放映されたビートルズのアニメ・シリーズを40本近く手がけたことがあるブロダックスが、当時ビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインに、全編アニメというユニークなアイディアを提案したことから生まれた作品。

 「エリナー・リグビー」、「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」、「オール・ユー・ニード・イズ・ラヴ(愛こそすべて)」、「イッツ・オール・トゥー・マッチ」などのナンバーが全編にちりばめられ、愛と平和と希望あふれるファンタジーになっている。映像的には、当時の新しいトレンドだったポップ・アートのスタイルが色濃く反映され、実写映像とアニメーションを組み合わせるなど、斬新な技術も使われている。

 なお、新しいBD/DVDの発売に合わせ、'99年に発売されたアルバム「イエロー・サブマリン~ソングトラック~」も新たにデジパック仕様で発売予定。



(2012年 3月 23日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]