海賊版CD/DVDを1,500万円販売した男性を逮捕

-62歳男性、Shareでの音楽ファイル交換で告訴


 JASRAC(日本音楽著作権協会)は20日、海賊版CD/DVDを販売していた男性が神奈川県川崎警察署に18日に逮捕されたことを明らかにした。

 また、ファイル共有ソフトのShareを通じて音楽を違法アップロードしていた男性2名について、JASRACは20日に愛知県千種警察署と福岡県中央警察署へ告訴状を提出した。



■ 海賊版CD/DVDを500人に発売、約1,500万円に

 神奈川県警に逮捕された栃木県宇都宮市在住の男性(33歳)は、ホームページ上に商品リストを掲示して、CD/DVDの海賊版を販売。JASRACの告訴(告訴日2月2日)を受け、著作権法違反(無断複製物の頒布及び無断複製物の頒布目的所持)の疑いで18日に逮捕された。

 この男性は2010年10月頃から2011年10月頃にかけて、JASRACの管理著作物を収録した海賊版CD-R18枚を、愛知県、大阪府等に在住する5人に販売していた。警察の調べによると、この男性は、約5年間でおよそ500人に対してCDやDVDの海賊版を販売し、約1,500万円に上る収入を得ていたという。


■ 62歳の男性らに対し、Shareでの無断ファイル公開で告訴

 ファイル共有ソフト「Share」を使ってネット上に音楽ファイルを公開していた2名の男性に対して、JASRACは著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで、愛知県千種警察署と福岡県中央警察署に、それぞれ告訴状を提出した。

 男性らは、いずれも、JASRACの管理楽曲である音楽ファイルをJASRACに無断でインターネット上に公開し、不特定多数のユーザに対して送信できるようにして著作権(公衆送信権)を侵害していた。

 JASRACが愛知県千種警察署に告訴した男性は大阪府堺市在住(62歳)で、摘発を逃れるためにアップロードの痕跡を消去しながら、新曲を次々とアップロード。福岡県中央警察署に告訴した男性は東京都北区在住(40歳)で、アニメの動画や音楽を大量にアップロードしていたという。



(2012年 4月 20日)

[AV Watch編集部 中林暁]