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パロット、Bluetooth/NCヘッドフォン「Zik」を7月発売

−タッチ操作、iPhoneアプリで音場調整も。39,900円


Parrot Zikと、専用スマートフォンアプリ画面

 仏Parrot(パロット)は、Bluetoothやアクティブノイズキャンセル機能を搭載したヘッドフォン「Parrot Zik」を7月に発売する。価格は39,900円。

 スマートフォンやタブレットとの接続を想定したBluetoothヘッドフォン。本体のデザインは、建築やプロダクト、インテリアなどのデザイナーであるフィリップ・スタルク氏が手掛けている。

 BluetoothでペアリングしたiPhone/iPad/iPod touchやAndroidスマートフォン/タブレット、PCなどの音楽を再生可能。内蔵マイクによりハンズフリー通話も行なえる。また、ステレオミニ入力も備えており、有線接続も可能。


Parrot Zik
装着例

 アクティブノイズキャンセル(NC)機能を搭載し、周囲の騒音を最大98%低減可能。NC用のマイクは左右ハウジングの内側と外側、計4個搭載し、外部の騒音とハウジング内部に侵入した騒音のどちらも低減することを特徴としている。

 また、音楽再生用の機能「パロット・コンサートホール」も搭載。これはDSPにより音場を左右からではなく前方から聴こえるように再現するもので、「コンサート会場にいて目の前で奏でられるような感覚」を味わえるという。より自然な聴こえ方になり、長時間利用した場合の聴き疲れも抑えられるとしている。

 本体のハードウェアボタンは電源のみで、それ以外はハウジングへのタッチやスマートフォン/タブレットアプリ経由で行なえるのも特徴。iOS用アプリを公開しているほか、Android用も近日Google PLAYで公開予定としている。アプリでNCのON/OFF切替が行なえるほか、コンサートホール機能のON/OFFや、音場の調整も可能。そのほか、イコライザによる細かな音質調整もできる。なお、デフォルトではNCやコンサートホールはONになっているので、スマートフォンアプリを使わない場合は両方ともONになる。

 右ハウジングの外側はタッチパッドになっており、音楽再生時に指で上下すればボリュームの増減、前方になぞる(スワイプする)と曲送り、後方になぞると曲戻しになる。ハンズフリー通話の場合は、着信時にタッチパネルを1回タップすると応答、2秒間押し続けると着信拒否となる。上下のスワイプで通話音量も増減できる。

NC機能用に4つのマイクを内蔵する パロット・コンサートホール機能により音場を設定可能 タッチパッドで音楽再生時の操作が可能
アプリでNCなどのON/OFFや細かい設定が可能 コンサートホール機能の設定画面 イコライザ設定画面

 イヤーパッド部に備えたセンサーにより、ヘッドフォンを耳から外すと自動で音楽の再生が止まるという機能も搭載。着信時に、ヘッドフォン経由ではなく直接スマートフォンのスピーカーで通話したい場合はヘッドフォンを首掛けにするなどして耳から外せば、自動でBluetooth接続を切断し、スマートフォンでの通話に切り替えられるという。

 ハウジングには通話用のマイクのほか、骨伝導センサーも内蔵。通話時にマイクからの声だけでなく、骨伝導による振動を分析して話し声と合成して相手に伝えることができる。

 そのほか、NFCによるペアリングにも対応し、サムスンやノキアなどの対応Androidスマートフォンをかざすことで簡単にBluetooth接続が可能。なお、この方法でペアリングできるのはグローバル仕様のNFCを搭載する機種で、日本のFeliCa(おサイフケータイ)とは異なる。

イヤーパッド部のセンサー(左写真の左下にある四角い部分)により、ヘッドフォンを耳から外すと再生が止まるようになっている NFC対応スマートフォンと簡単にペアリングできる

 ヘッドフォンのドライバユニットにはネオジウムマグネットを使用。音圧レベルは110dB。インピーダンスは32Ω。周波数特性は10Hz〜20kHz。

 バッテリは容量800mAhで、連続使用時間は、NC機能とBluetooth両方ON時で6時間、NCのみONの場合は18時間、スタンバイ時で24時間。充電はUSB経由で行ない、充電時間は約3時間。USB経由で本体のファームアップデートも行なえる。なお、USBヘッドフォンとしてPCなどから音声を聴くことはできない。

 外形寸法は150×80×198mm(幅×奥行き×高さ)、重量は325g。1.2mのステレオミニケーブルや、USBミニケーブルなどが付属する。

通話時には骨伝導による声も相手に伝えることができる ヘッドバンド部 ヘッドバンド内部のケーブルを通している部分


■ 最も革新的なヘッドフォン

テオドール・シーン氏

 23日に行なわれた発表会で、パロットのマルチメディア担当プロダクトマネージャーを務めるテオドール・シーン氏がZikのデザインや機能を説明した。まず、デザイナーのフィリップ・スタルク氏が全体の形を決めて、そこにパロットの機能を詰め込んだのがZikだという。

 「フィリップ・スタルク氏は『体の延長線、体の一部のような製品を作りたかった』という。一方で、パロットはこの製品を“スマートフォンの延長線”としてとらえている」と説明。“体の延長”とは、ネックバンドの曲線部分が頭蓋骨を、ハウジングは耳の形、手触りは肌のような質感を再現したことを指しており、“スマートフォンの延長”とは、Bluetoothを通してスマートフォンから音楽を聴けることや、ヘッドフォンのタッチパネルでスマートフォンと同じような操作ができること、NFCで簡単にペアリングできることなどを指しているという。このほかにも音場を調整できるパロット・コンサートホール機能を搭載したことで「iPadで映画を観ながら、映画館で貸切状態のように楽しめる」とアピールした。

 シーン氏は「この製品の要点をまとめると、スタルクのデザイン、ノイズキャンセル、コンサートホール機能、エルゴノミックデザインと直感的な操作、ハンズフリー、iPhone/iPod/iPad対応、Bluetooth再生といった点が挙げられるが、ひとことで言えば“最も革新的なヘッドフォン”だ」と述べた。



(2012年 5月 23日)

[ AV Watch編集部 中林暁]