ソニー、1/2型Exmor 3CMOS搭載の業務用ハンディカム

-ショルダー型並の撮像素子。スマホ経由で操作も


XDCAMメモリーカムコーダー「PMW-200」

 ソニーは、業務用のハンディカムのハイエンドモデルとして、XDCAMメモリーカムコーダー「PMW-200」を9月20日に発売する。価格は672,000円。

 これまでショルダーカムコーダにのみ搭載されてきた1/2型の撮像素子をハンディカムに搭載した「PMW-EX1R」の後継機種。撮像素子はExmor 3CMOSセンサー。新モデルでは信号処理系のプロセスを改善。高感度、低ノイズを実現。感度F11、SN比56dBと、ショルダーカムを超える性能を持っているという。

 フルHD(1,920×1,080ドット)撮影に対応。記録ビットレート50Mbps、4:2:2サンプリングのMPEG HD422コーデックで、SxSメモリーカードへ記録可能。ファイル形式はMXF。ハンディで収録した素材も、ショルダーカムで収録した素材と同じワークフローで運用できるという。MXF 35Mbpsや、XDCAM EXで採用されているMP4形式での35Mbps/25Mbps記録、DVCAM記録にも対応可能。

 フレームレートは、1,920×1,080ドット/59.94i、50i、29.97p、25p、23.98p、1,440×1,080ドット/59.94i、50i、29.97p、25p、23.98p、1,280×720ドット/59.94p、50p、29.97p、25p、23.98pなど。720/24p収録時には最大2.5倍のスローモーション収録も可能。


レンズ部分のアップXDCAMメモリーカムコーダー「PMW-200」

 レンズは35mm換算で約31mm~439mmの、フジノン14倍ズームレンズを搭載。フォーカス/ズーム/アイリスの各操作リングが、一般的なハンディカムのマニュアルリングのようにエンドレスに回転するのではなく、ショルダーカムと同じように、回転範囲の終わりで止まる「フルマニュアルリング」を採用。フォーカスリングは前後にスライドし、オートフォーカスと、フルマニュアルフォーカスを切り換える事も可能。オプションで0.8倍のワイドコンバージョンレンズもラインナップする。

 オプション端子に、別売のWi-Fiアダプタ「CBK-WA01」を接続する事で、無線LANに対応。iOSやAndroid対応のスマートフォン/タブレットから、ワイヤレスでアイリス、ズーム、フォーカス、ホワイトバランス、RECスタート/ストップなどをコントロールができる。なお、同機能は今冬リリース予定のファームで対応するという。

 0.45型、852×480ドット相当のビューファインダーに加え、852×480ドットの3.5型液晶モニタも搭載。画面の中央部を拡大表示する「エクスパンドフォーカス機能」などが利用できる。

 他にも、撮影開始より最大15秒前の映像を収録できる「キャッシュレック機能」、撮影条件に合わせて調整した設定値をピクチャープロファイルとして保存する機能も搭載。HD-SDI、HDMI、i.LINKなどのデジタル端子も豊富に備えている。TC IN/OUT、GENLOCKも装備し、マルチカメラ収録にも対応可能。外形寸法は172×317×164mm(幅×奥行き×高さ)。重量は本体のみで約2.3kg。



(2012年 7月 26日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]