ケンウッド、スマホ連携可能なカーオーディオ

1万円台の3機種。専用アプリで再生。Supremeも


U484i

 JVCケンウッドは、ケンウッドブランドのカーオーディオとして、スマートフォンとの連携が可能な1DINサイズの3機種を11月より順次発売する。価格は、12月発売の「U484i」が13,650円、11月発売の「U383」と「U383R」はオープンプライスで、店頭予想価格は各10,800円前後。

 いずれも1DINサイズのCDレシーバ。共通する特長として、前面にUSB端子とステレオミニのアナログ音声入力を装備。USBメモリなどに保存したMP3/WMA/AACファイルの再生が可能。

 さらに、USB端子にiPodインターフェイスケーブルを接続し、iPhone/iPodを繋ぐ事で、カーオーディオからiPhone/iPodを操作したり、iPhone/iPod側からの再生・選曲コントロールも可能。接続したプレーヤーの充電も行なえる。

 なお、上位モデルの「U484i」はiPod用インターフェイスケーブルを同梱しているが、「U383」と「U383R」では、別売オプションケーブル「KCA-iP102」が必要。対応プレーヤーは第1~4世代のiPod touch、iPod classic、iPodビデオ、第1~第6世代iPod nano、iPhone 3G/3GS/4/4S。なお、iPodビデオとiPod nano第1世代では、「APP & iPodコントロールハンドモード」は使用できない。また、iOS 6への対応は確認中としている。なお、1アンペア給電が可能なUSB端子を採用しているため、iPhone 4Sの充電もできる。


上が「U383」、下が「U383R」

 Androidスマートフォンにも対応。スマートフォン付属のUSBケーブルでカーオーディオと接続。さらに、Google Playから無料でダウンロードできる独自のAndroid用アプリ「KENWOOD Music Control」を使う事で、スマートフォンに保存されている曲を、ジャンル別やアーティスト別などで検索・再生できる。対応するAndroid端末は、Android OS 2.2以降で、マスストレージ接続対応モデル。

 USBデバイスに収録した音楽ファイルにデータベースを付加し、管理できるWindows用アプリ「KENWOOD Music Editor Light」も用意しており、このソフトで管理した楽曲の再生にカーオーディオは対応している。

 曲目を素早く検索できるという「Music Search機能」を搭載。「アルファベットサーチ」と「スキップサーチ」の2つの機能から構成されており、「アルファベットサーチ」はiPod/iPhoneのみ対応。iPod/iPhoneに収録されている曲名、アーティスト名などのキーワードを先頭1~3文字(英数字)入れる事で検索できる。

 「スキップサーチ」は、Phone/iPodやAndroidスマートフォン、USBデバイス内のファイルやリストを、本体に表示させ、スクロールしながら検索できる機能。CDにも対応している。なお、Androidについては、「KENWOOD Music Control」をインストールした端末に限る。USBデバイスも、「KENWOOD Music Editor Light」で出たベースを付加したファイルで、スキップサーチが利用できる。

 圧縮音楽を補間再生する「Supreme」技術も投入。ソースによる音量レベルを一定に揃える「ボリュームオフセット機能」や、8種類のイコライザカーブをプリセットした「dBイコライザー」なども備えている。

 アンプは50W×4のMOS-FETアンプを採用。歪の少なさが特徴で、「音の空気感や臨場感までも再現し、車内でも高音質で音楽再生を楽しめる」としている。




■3機種の違い

 上位モデル「U484i」は、ドレスプレートとホワイトイルミネーションを採用した、高級感のあるデザインを採用。音質設定内容をワンボタンで呼び出し、そのまま調整できる「オーディオファンクションキー」を搭載。ソースに合わせ、好みの音質に設定できる。

 「U383」と「U383R」の違いは、イルミネーションのカラー。ブルーの「U383」と、レッドの「U383R」をラインナップする。

 また、CDやラジオ、AUX機器接続の使用中に「iPod」ボタンを押すと、ソースをiPhone/iPodに素早く切り替え可能。iPhone/iPod再生中に同じボタンを押すと、「APP & iPodコントロールハンドモード」のON/OFFが切り替わる。


(2012年 10月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]