挑戦者、スマホ接続対応のNAS上位機「RockDisk Next」

CPU強化/オーディオ向け静音化も。HDD無しは7,980円


RockDisk Next

 アイ・オー・データ機器は、「挑戦者プレミアム」ブランドのNAS(LAN HDD)「RockDisk Next」を11月7日に直販サイトのアイオープラザで発売する。直販価格は、2TB HDD内蔵モデルが15,800円、3TB内蔵モデルが19,800円、HDD無しのキットモデルも7,980円で発売する。対応OSはWindows XP/Vista/7/8とMac OS X 10.2以降。

 なお、既存の「挑戦者」シリーズは、サポート無し/無保証で低価格化していることが特徴だが、RockDisk NEXTの「挑戦者プレミアム」シリーズは、全ラインナップを1年保証/フルサポートとし、法人向けに有償で3~5年(1,050円~2,100円)の保守サービスも用意する。

 RockDisk Nextは、従来モデル「RockDisk」(直販4,800円~)の上位機種で、UPnPメディアサーバーとして利用可能。従来モデルで要望が多かったというフォルダ表示にも対応した。また、CPU/メモリを強化。ファンレスによる静音化も行なっている。そのほか、ネットワークへの自動接続や、Mac OS XのTimeMachineにも対応した。

 無料アプリ「iSharing」を使ってiPhoneやAndroidスマートフォンなどからリモートアクセス可能。スマートフォン内の動画/静止画アップロードや、RockDisk Next内のファイル再生などができる。新たに、Android端末でもストリーミング再生が可能になった(iOS端末は従来通り対応)。アプリからカメラを起動すると、スマートフォン側のメモリを使わずRockDisk Nextに直接アップロードできる。アプリの対応OSは、iOS 4.0以降とAndroid 2.2/3.x以降。

 パソコンからのリモートアクセスにも対応。ブラウザ画面にはHTML 5を採用しており、よく使うアプリを画面下のドックに配置可能。ドラッグ&ドロップでの複数ファイル一括アップロードも行なえる。

 従来は、リモートアクセス時にUPnPによる自動設定を使っていたが、機器の相性によってルーターの手動設定が必要な場合や、リモートアクセスができない場合があった。新たに搭載した「オートコネクト機能」は、UPnPが使えない場合に、自動でサーバーとの通信がVPN利用設定へ切り替わるため、専門知識が無くても簡単にリモート接続できるという。

背面

 CPUと動作メモリは、従来モデルのシングルコア/300MHz、32MBから、RockDisk Nextではデュアルコア/750MHz、256MBに強化したことで、動作の高速化を図っている。また、ネットワークオーディオなどでの利用も想定し、静音化を図るためにアルミ一体成型の筐体で放熱性を高め、ファンレス化と高剛性化を実現した。

 USB 2.0端子を3系統備えており、別売USB HDDを接続して容量を増やすことも可能。USBメモリなどへのダイレクトコピーや、プリンタ接続も行なえる。1系統は前面に備え、バスパワー給電も可能。また、eSATA接続のHDDを追加することでRAID 0/1にも対応する。

 Samba/FTP/NFP/AFPサーバーや、HTTP/FTPダウンローダーに対応。内蔵HDDは3.5型で、80GB~4TBのHDDを利用できる。HDD固定ネジや、LANケーブル、ACアダプタなどが付属する。



(2012年 11月 7日)

[AV Watch編集部 中林暁]