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UEI、手書きメモに特化したタブレット「enchantMOON」

独自OSで手書きの感覚を再現。直販39,800円

enchantMOON

 ユビキタスエンターテインメント(UEI)は、手書きメモに特化した独自OS搭載タブレット「enchantMOON(エンチャントムーン)」を4月23日より販売開始する。23日正午より予約受付を開始し、5月下旬より順次出荷予定。公式サイトにおける直販限定となっており、価格は39,800円。なお、オンライン予約は代金引換のみで送料・手数料は別となる。

 初回出荷の筐体にはシリアル番号をレーザー印刷するほか、専用ペンホルダー付き本牛革ストラップが付属する。

 enchantMOONは、8型/1,024×768ドット液晶と、Android 4.0をベースとしながら手書き文字認識にフォーカスして開発した独自OS「MOONPhase」を搭載したタブレット風端末。同社では、「紙の手書きノートと同等の操作性に加え、高度な情報処理を手軽に実現することを目的とした新設計のコンピュータ」としており、「これまでコンピュータに置き換えられていなかった紙によるペーパーワークを電子化することを目指している」という。

 設計段階から映画監督の樋口真嗣氏と哲学者/思想家の東浩紀氏が関わり、製品の外観デザインは、イラストレーターの安倍吉俊氏が担当している。CPUは、AllWinner A10 1.2GHz、メモリは1GB、ストレージは16GB。IEEE 802.11b/g/nの無線LANを搭載。バッテリ容量は5,000mAh。USBケーブルやACアダプタが付属する。

ハンドルを折りたたむと自立する
ストラップ装着時

 書くことにフォーカスして設計しており、同様のCPU比で約5倍の精度で指先の細かな動きまで再現。紙のノートに近い操作性を実現するという。入力方式は、静電容量タッチパネルとアクティブ式デジタイザーペン。ユーザーが手書きした文字を自動認識し、指で囲むことで様々な操作が可能。「手書きのニュアンスをもたせたまま情報処理ツールとしての機能を実現できる」とする。

 フロントカメラとセルフカメラも装備。指で画面の任意の部分を囲み、「カメラ」、「camera」と書くことでカメラが起動して撮影できる機能も装備。撮影した写真は「シール」として利用できる。自分で書いた文字やイラストをシールにしたり、ネット上から様々なシールアプリをダウンロードして機能追加も可能という。EvernoteやFacebook、Twitterなどと連携するシールが当初から提供されるほか、開発者はJavaScriptを用いてシールアプリを開発し、独自の機能を追加することも可能という。

 手書きしたページへのハイパーリンク機能や、プログラミング言語「MOONBlock(ムーンブロック)」を使った、製品カスタマイズやゲーム開発学習も可能という。

 なお、予約開始日の4月23日には東京 五反田のゲンロンカフェにて、19時~23時までタッチアンドトライイベントを開催する。

(臼田勤哉)