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【IFA 2013】AKG/JBL/harman kardonの新ヘッドフォンやスピーカーなど

ハーマンインターナショナルのブースは、IFA会場に立つ「放送タワー」の場所にある

 ハーマンインターナショナルは、ドイツ・ベルリンで9月11日(現地時間)まで開催されている「IFA 2013」において、AKG、JBL、harman/kardonブランドのヘッドフォンやスピーカーなどの新製品を展示していた。

AKG

K545

 ヘッドフォンの新モデル「K545」は、従来モデル「K550」のデザインを継承した大型のポータブルヘッドフォン。50mm径ユニットを内蔵する。ケーブルは着脱式で、iPhone/iPod/iPad対応リモコンマイク付きケーブルと、Android/Windows Phone/Blackberry/Windows PC/Mac対応ケーブルの2種類を用意する、発売は10月で、価格は約249ユーロ。

 Bluetooth搭載の「K845 BT」は、NFCにも対応し、スマートフォンと簡単にペアリング可能。ユニット径は50mm。Bluetoothの連続使用時間は約8時間。有線接続も可能。発売は11月で、価格は約299ユーロ。

 小型ハウジングのカナル型(耳栓型)イヤフォン「K323 XS」もラインナップ。3種類のバージョンを用意しており、一つは通常のステレオミニ接続モデル。1つは、iPhone/iPod/iPad用リモコンマイク付きケーブルを備えたモデルで、カラーはブラックとホワイトのみ。その他のスマートフォンと接続できるモデルはグリーン、ブルー、イエロー、レッドの4色。ユニットはダイナミック型で5.8mm径。価格は、ステレオミニ接続のモデルが39ユーロ、iPhone/iPad/iPod向けが59ユーロ、その他スマートフォン向けが49ユーロ。

K845 BT
K323 XS

JBL

Voyager

 JBLブランドの新製品は、ポータブルスピーカーや、ヘッドフォン/イヤフォンなど。

 「Voyager(ボイジャー)」は、2.1chスピーカーとして利用できるほか、中央部分を取り外してバッテリ駆動のポータブルBluetoothスピーカーとしても使えるユニークな製品。10月発売で、価格は249ユーロ。

 2.1chスピーカーとして利用する際の音声入力はステレオミニ。USB端子経由でスマートフォンを充電することもできる。ポータブルスピーカー部のユニットは45mm径、サブウーファは77mm径。Bluetooth接続時の連続再生時間は約5時間。

 ペンダントライトのような形をした「Spark」は、見た目のように天井から吊るしたり、下に置いたりして音を聴けるBluetoothスピーカー。ユニット径は40mmを2個内蔵する。本体の直径は約180mm。9月発売で、価格は129ユーロ。本体カラーはレッド、ブルー、イエローの3色。

Voyagerの中央部分を取り外すと、ポータブルスピーカーに
Spark
照明のように吊り下げて使用可能
左からS300/S500/S700

 ヘッドフォン/イヤフォンの「Synchros」シリーズも登場。ヘッドフォンは「S700」、「S500」、「S300」の3モデル、カナル型イヤフォンは「S200」と「S100」の2モデル。

 ヘッドフォンのS700/S500には、同社が特許を出願している音声信号処理技術「JBL LiveStage」を搭載し、よりリアルな音を楽しめるという点が特徴。同機能を利用するためには電源が必要で、S700は充電池を内蔵し、連続28時間使用できる。S500は単4電池2本を使用し、連続20時間使用できる。両モデルのユニット径は50mm。ケーブルは着脱可能で、iPhone/iPod/iPad用とその他のスマートフォン用を用意する。「S300」にはJBL LiveStageを搭載しないため、電源も不要。軽量な本体で、快適に装着できるとしている。

 3モデルとも11月に発売し、価格はS700が約349ユーロ、S500が299ユーロ、S300が199ユーロ。

左がS100、右がS200

 カナル型イヤフォンの「S200」は、10mm径のダイナミック型ユニットを搭載し、「JBL PureBass」技術により低域の強化を図ったモデル。筐体にはアルミダイキャストを採用する。「S100」は、9mm径のダイナミック型ユニットを搭載。S200と同様に「JBL PureBass」を搭載し、筐体にはアルミダイキャストを使用。ケーブルはいずれもフラット型で、アップル製品操作用の3ボタンリモコンのモデルなども用意する。

 S100/S200は9月に発売。価格は、S100のストレートケーブルモデルが約79.99ユーロ、アップル製品用ケーブルのモデルが約99.99ユーロ、それ以外のスマホ向けケーブルのモデルが89.99ユーロ。S200は129ユーロ。

harman/kardon

SOHO

 harman/kardonブランドからは、ヘッドフォンやポータブルスピーカー、テレビ用のサウンドバーなどの新製品が登場した。

 ヘッドフォンの「SOHO」は、室内外どちらの利用にも適しているというモデル。レザーやステンレススチールを使ったデザインも特徴。ユニットは30mm径。10月発売で、価格は約199ユーロ。アップル製品対応のリモコンマイク付きケーブルなどが付属する。本体カラーはホワイト、ブラック、チョコレートブラウンの3色。価格は約199ユーロ。

 「Esquire」は、NFCにも対応したポータブルBluetoothスピーカー。2つのドライバユニットとバスレフポートを装備する。マイクとノイズキャンセル機能も備え、スピーカーフォンとして利用した時もクリアに通話できるという。カラーはホワイト、ブラック、ブラウンの3色。10月発売で、価格は約249ユーロ。

折り畳みも可能
BluetoothスピーカーのEsquire
Onyx

 Bluetootに加え、無線LANも搭載したワイヤレススピーカー「Onyx(オニキス)」も登場。無線LAN接続により、AirPlayやDLNAにも対応する。また、Bluetooth接続時のコーデックはSBCに加え、AAC/aptXにも対応し、より高音質に楽しめる。NFCでのペアリングも可能。ステレオミニ接続にも対応する。ユニットは3インチ径ウーファ2基と3/4インチ径ツイータ2基を内蔵し、アンプ出力は総合60W。10月発売で、価格は499ユーロ。

 harman/kardonブランドで人気を博した「Soundsticks」シリーズのサブウーファと同様のデザインを採用したDLNA/AirPlay/Bluetooth対応スピーカー「Aura」も展示。透明な円柱形の本体下部に8chユニットを外側へ向けて配置しており、中央にサブウーファを内蔵。音を360度方向に出すことができるという。11月発売で、価格は約399ユーロ。

Aura
中央にサブウーファを内蔵

 Blu-rayプレーヤー搭載シアターシステムの「BDSシリーズ」は、Blu-ray 3D再生や4Kアップスケーリングなどが可能なAVアンプとマルチチャンネルスピーカーで構成。2.1ch~7.1chまで7モデル用意し、価格は約899~1,749ユーロ。無線LAN内蔵で、AirPlayやDLNAもサポート。Bluetooth/NFCも搭載する。スマートフォンアプリからもそう可能。

 テレビと組み合わせるサウンドバーは「SB 35」と「SB 26」の2モデルを用意。いずれもサブウーファとのセットになっており、「SB 35」は薄さ32mmのサブウーファを採用したことが特徴。

サウンドバーのSB 35(上)と、BDS(下)
下段左がSB 35の薄型サブウーファ、右がSB 26のサブウーファ

 「SB 35」は、薄型のサウンドバーに8個の1.75インチ径ユニットと1個の1インチ径ツイータを内蔵。HDMI入力を3系統、出力を1系統装備。HDMI入力のうち1つは、ARC/CECもサポートする。Bluetoothも搭載し、スマートフォンの音楽も聴けるほか、アナログ音声入力や光デジタル音声入力も可能。iPhone/Androidアプリ「Harman Kardon Remote App」からも操作できる。筐体はアルミ製。11月発売予定で、価格は約999ユーロ

 「SB 26」は、HDMIを入力2系統、出力1系統装備。Bluetoothも内蔵する。スマホアプリからの操作も可能。HDMI接続時は、テレビ画面にGUIを表示できる。9月発売予定で、価格は599ユーロ。

(中林暁)