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パナソニック、照明と映像投写を融合させた「Space Player」。飲食店や美術館向け

飲食店のテーブルクロスに絵柄を投写したイメージ。映像や商品説明など、様々なデータを投写できる

 パナソニック エコソリューションズは、美術館や飲食店、アパレルショップなどに向け、照明と映像投写機能を組み合わせた業務用製品「Space Player」(NTN91000)を7月1日に発売する。価格はオープンプライスで、想定売価は30万円~40万円程度。カラーはブラック(B)とホワイト(W)を用意する。

 天井などに設置し、ショーウインドーのマネキンや飲食店のテーブル、美術館や博物館の展示物などを照らす照明器具。そこに、映像を投写するプロジェクタ機能も加えているのが特徴で、対象物を明るく照らしながら、その周辺のスペースに映像や商品説明を投影したり、テーブルクロスに絵柄を投影するなど、イルミネーションのような動きのある照明光で注目度を高めるといった演出が可能。新コンセプト「プロジェクションライティング」として訴求している。

「Space Player」

 パナソニックでは「Space Player」本体を販売するだけでなく、空間の明るさ感を数値化する「Feu(フー)」など、他の照明機器と組み合わせて空間全体の照明演出を提案。さらに、投影するコンテンツの提案・販売も実施。「Space Player」の販売も含めた演出照明事業全体で、2018年度までに200億円の販売を目指している。

 プロジェクタとしての解像度はWXGA相当。光源はレーザーダイオードを使用し、寿命は20,000時間(明るさ50%まで)。輝度は1,000ルーメン。リモコンで制御できる電動2.2倍ズーム、電動フォーカスも備え、高所に設置した場合でも操作ができる。

 スポットライトになる「照明モード」と、映像を投影する「プロジェクタモード」を付属のリモコンで切り替え可能。スタンドアロンで使う場合は、SDメモリーカードに保存した静止画や動画の再生・投写が可能。PC/タブレットの画面をWi-Fi経由で投写したり、HDMIケーブルでPCやプレーヤーと接続して投写する事もできる。設定したスケジュールに従って、SDカードのコンテンツを再生したり、光源の明るさ変更、電源のON/OFFも可能。

(山崎健太郎)