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JVCケンウッドの"森の入り口"スピーカー、学生らがアイデア展示

Forest Notes(左)とForest Notes mini(右)

 JVCケンウッドは、イトーキとの共催により、木製Bluetoothスピーカー「Forest Notes(フォレストノーツ)」の主要部品を使用したアイデアモデルの展示会「感性の森 2014展」を、3月18日〜23日に開催する。オープン時間は18日が10:00〜17:00、19〜22日が10:00〜18:00、最終日の23日が10:00〜14:00。受付はいずれも終了時間の1時間前までとなる。入場は無料。会場は、東京・京橋のイトーキ東京イノベーションセンター SYNQA(シンカ)。

会場のイトーキ東京イノベーションセンター SYNQA(シンカ)

 Forest Notesは、JVCケンウッドが2013年3月に発売した木製アクティブスピーカー。中央が空洞になった筒型で、エキサイター(振動素子)により、エンクロージャー全体が振動し音が出るのが特徴。Bluetoothレシーバを内蔵し、PCやスマートフォンから音楽をワイヤレス受信して再生可能。ラインナップは、31cm四方サイズの「Forest Notes(YG-FA30HV)」(実売32万円前後)と、13.6cm四方サイズの「Forest Notes mini(YG-FA2HV)」(同6万円前後)の2モデル。このスピーカーと組み合わせられるサービスとして、山に設置したマイクから自然の音をライブ配信する有料配信サービス「森の声」も展開している。

会場は木の香りと自然の音で癒しのムード

参加企業と作品の製作者

 今回のイベントは、プロのデザイナーや学生が参加し、Forest Notesに使用しているBluetoothレシーバとエキサイターユニットを使った、様々なデザインのスピーカーを展示するもの。このイベントを通して、産学交流や企業連携などの場を創造していくとしている。

 会場には、学生や企業、デザイナーが作成した40点余りの作品を展示。いずれも木で作られたもので、木の香りや手触りを楽しむことができる。また、すべての作品がForest Notesのエキサイターを内蔵し、それぞれが鳥の声や風の音を再生することで、会場全体が森の中になったようなリラックスした雰囲気を醸し出していた。

 東北芸術工科大学の布川光郷さんが製作した「Forest shower」は、シャワーの形をしたユニークなスピーカー。本体部分は湿気に耐えられる程度の防水構造になっているため、実際のシャワールームに置いて利用することもできるという。サレジオ高専の藤谷力澄さんの作品「水の記憶」は、マンホールの蓋の形状。蓋状のスピーカーから流れる森の音を聴くことで、マンホールの下を流れる水が、森から生まれ、川を流れて、また森に帰っていくという"水の旅の記憶"に触れることができるというもの。

 多摩美術大学の渡辺タカユキさんらによる「bois[bwa]」は、フランス語で森を意味するboisと、英語のvoice(声)をかけたタイトルで、時間の流れに合わせて、太陽と月を表現したLEDライトが移動していくというもの。昼の12時ごろには太陽を表す黄色のライトが天頂に達し、月を表す白色のライトは見えなくなってしまう。再生される森の音を聴きながら、時の移ろいを感じることができるアーティスティックな作品になっている。

リビングの壁にかけて"森を浴びる"「Forest shower」(東北芸術工科大学・布川光郷)
音の波を曲げ木を用いて表現した「Sound Wood」(京都造形芸術大学・藤原風丸)
中を覗くと森の映像が映し出される「Forest Egg」(東北芸術工科大学・永井あゆみ/加藤楓)
耳に押し当てると森の音がする「森の種」(サレジオ高専・山崎美優斗)
マンホールの下を流れる水に思いを巡らせる「水の記憶」(サレジオ高専・藤谷力澄)
時間とともに、太陽と月をイメージしたLEDが移動する「bois[bwa]」(多摩美術大学・渡辺タカユキ/七嵐俊介/市川怜)
座ると森の音が聞こえる椅子「SINGING CHAIR,SINGING BENCH」(株式会社ワイス・ワイス)
子供が森を感じながら遊べるスペース「こゆるぎひろば」(ヨウデザイン/小田原林青会)
四方に音が広がるピラミッド型スピーカー「LIGNO TONE Ver.0.1」(名古屋木材株式会社)

スピーカーではなく"森への入り口"

JVCケンウッドの江口祥一郎社長

 オープニングセレモニーでは、JVCケンウッドの江口祥一郎社長が登壇し、展示会のコンセプトを説明した。江口社長は、「近年、デザインの重要性が増しており、デザインを通じてどのような価値を提案するのかが求められている。Forest Notesに込められた自然への敬愛や畏怖の念というものを、今回展示された作品から感じて頂けると思う」と述べた。

 同社は、宮崎県・諸塚村や、高知県・馬路村、岐阜県・飛騨高山の山中に設置したマイクから、鳥のさえずりや木々のざわめきなどをライブ配信する音声配信サービス「森の声」とForest Notesを組み合わせて提案。夜や雨の日などは、録音したアーカイブ音源を再生して楽しむこともできる。いつでも森にいるような雰囲気を味わえることから同社では、「Forest Notesをスピーカーと呼ばずに、"森への入り口"と呼んでいる」(JVCケンウッド・デザイン 柳沼広紀氏)という。「森の声」は、月額490円の標準プラン(MP3 128kbps)と、月額980円の高音質プラン(MP3 320kbps)から選択できる。

JVCケンウッド・デザインの柳沼広紀氏
音声配信サービス「森の声」の概要
Forest Notesのイメージビジュアル
ゲストの東京藝術大学・川崎義博氏がライブ配信(ストリーミング)について解説
川崎氏曰く、「離れた場所にも"森の音や空気感"を伝えられるForest Notesは、まさに"森への入り口"」という

(一條徹)