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nasneのリモートTV視聴対応開始。FLACハイレゾ配信、PS Vita/スマホアプリの強化も

 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、ネットワークレコーダ/メディアストレージ「nasne」のシステムソフトウェア Ver.2.50を公開開始した。適用することで、外出先からのテレビのリモート視聴や、DLNAでのFLAC配信など様々な機能が追加される。

nasneからネットワーク経由で外出先でもテレビ視聴が可能

 nasneのアップデートで追加される新機能「Anytime TV」(エニイタイムティービー)は、外出先でも、PlayStation Vitaやスマートフォン、タブレットから自宅のnasneにアクセスして、放送中のテレビ番組や録画番組を視聴できる機能。

 同機能の利用には、PS Vita専用テレビ視聴アプリ「torne PlayStation Vita」Ver.2.00、またはAndroidスマホ/タブレット用アプリ「nasne ACCESS」Ver.1.50が必要。「nasne ACCESS」でテレビ視聴する場合は有料プラグイン(税込500円)をアプリ内課金で購入する。

 アップデートされたPS Vita用アプリ「torne PlayStation Vita」のVer.2.00では、nasneのAnytime TVでテレビ視聴が行なえ、タッチ操作も可能。番組表やビデオリストなどを直感的、スピーディーに操作できるという。そのほかにも「ニコニコ実況連携機能」や、「録画番組のキーワード検索機能」も追加される。

nasne
PS Vitaでのリモート視聴イメージ
ニコニコ実況の表示も可能

【torne PlayStation Vita Ver.2.00のアップデート内容】

  • “Anytime TV”(お出かけ先からのテレビ番組リモート視聴および録画)機能の追加
  • ニコニコ実況連携機能の追加
  • 録画番組のキーワード検索機能の追加

 SCEが提供しているAndroidスマホ用アプリ「nasne ACCESS」の最新版Ver.1.50は、Anytime TVによるテレビ視聴への対応に加え、撮影した写真やビデオを家のnasneに自動で保存する「オートアップロード」の状況を外出先から確認することなども可能になる。

nasne内のファイルへのアクセスやテレビ視聴が可能になる
「nasne ACCESS」でのリモート視聴画面と視聴イメージ

【nasne ACCESSのアップデート内容】

  • Anytime TV(外出先からのテレビ番組リモート視聴)機能の追加
  • Anytime TV機能を使って視聴している、放送中番組の「今すぐ録画」機能の追加
  • 外出先から、ウィジェット機能でオートアップロードの状況表示や、nasneのHDD容量/録画件数の上限を知らせるアラート表示などに対応
  • 外出先からの「nasne HOME」利用に対応
  • フォトのサムネイル、ミュージックのカバーアート表示速度を大幅に改善

 さらに、ソニーが提供しているiOS/Androidアプリ「TV SideView」も、Ver.2.7.1以上でAnytime TVに対応。外出先からの録画予約や、録画済み番組を転送して外出先で視聴することもできる。なお、iOS/AndroidともにAnytime TVの利用にはアプリ内課金で税込500円が必要となる。

「TV SideView」でのリモート視聴画面
番組表の表示

FLACのDLNA配信や、クライアントからのアップロード機能も

 nasne Ver.2.50では、テレビのリモート視聴以外にも新機能が追加される。新たにnasneからDLNAクライアントへのFLAC(.flac)楽曲ファイルの配信にも対応。クライアントがハイレゾの再生に対応していれば、FLACのハイレゾ音源も楽しめる。

Ver.2.50のアップデート内容

 DLNAクライアント機器からビデオや写真、音楽をnasneにアップロードする機能も搭載。クライアントがPS3(システムソフトウェア Ver.4.65以降)の場合はXMBからアップロードできる。

 また、設定画面の「nasne HOME」にも機能を追加。[クライアント設定]の[クライアント機器管理]で、Anytime TVのクライアント情報を確認できるようになる。1台のnasneに、Anytime Accessのクライアント(アプリケーション)は最大16まで、Anytime TVのクライアントは最大6まで登録できる。

 レコーダ設定には[録画・再生状態]を追加。視聴中や録画中のテレビ番組の情報と、録画や視聴しているクライアント機器を確認できる。

 [モバイル機器視聴設定]も追加。nasne録画番組をモバイル機器で視聴するときの画質を、[視聴モード]で[画質優先](2Mbps)または[速度優先](1Mbps)から選べる。なお、外出先などモバイルネットワーク(4G/LTE)経由でnasneにアクセスするときは[速度優先]に設定するよう案内している。また、[モバイル視聴モード]は、録画するテレビ番組から設定が反映される。

 なお、[画質優先]に設定すると、モバイルネットワーク経由でnasneにアクセスしている場合にテレビ番組がなめらかに再生されない場合があるという。一方、[速度優先]にすると、PS Vitaやスマホなどでテレビ視聴したり、nasneから録画番組を書き出す画質や、DRモードで録画した番組をPS Vita TVで視聴するときの画質に影響があるという。

 基本設定には、[nasneの確認]を追加。複数のnasneを接続しているときなどに、nasneのインジケーターランプ(電源ランプとRECランプ)を2秒間赤点灯させることで、アクセスしているnasneを見つけられる。

 外出先で利用できる機能も追加。「nasne ACCESS」で外出先から「nasne Home」を起動して、nasneの使用状況やテレビ番組の視聴状況を確認したり、設定を変更したりできるようになった。「nasne ACCESS」のウィジェットで通知されるお知らせの種類も追加される。

【nasneシステムソフトウェア Ver.2.50アップデート内容】

  • 「Anytime TV(外出先からのテレビ番組リモート視聴)機能の追加
  • DLNAアップロード機能の追加
  • 録画・再生状況の表示など「nasne HOME」の機能追加
  • FLACファイル配信機能に対応
  • その他、システムソフトウェアの安定性向上と機能改善
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(中林暁)