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LG、有機EL TV開発継続に意欲。「WebOS 2.0」や音声入力対応も
(2015/1/6 07:37)
LG Electronicsは4日(米国時間)、「2015 International CES」の開催に先駆け、米国ラスベガス市内のMandalay Bayホテルのボールルームにてプレスカンファレンスを開催した。
2015年製品戦略の三本柱
登壇したLGのCTOのDr.Skott Ahn氏は、2015年のLGの製品戦略を「プラットフォーム」、「コネクティビティ」、「エコシステム」の3視点から語った。
「プラットフォーム」として推進していくのは、昨年に引き続き「WebOS」。同社のスマートテレビはWebOS 2.0ベースとなり、LGが北米で大きなシェアを持つデジタルサイネージやホテルへの組み込みテレビなどもWebOSで展開していく指針が語られた。
「コネクティビティ」については、IoT(Internet of Things)デバイスの相互接続性をより確かなものにしていくために、IoT推進団体の「OneM2M」や「AllseenAlliance」への加盟を報告。
「エコシステム」については、LG製品のネットワーク相互接続システムのさらなる進化についてがアピールされた。昨年、LG製のスマートフォン、テレビ、冷蔵庫、掃除機、洗濯機、照明器具に至るまで、あらゆる家電製品が相互連携できる仕組みとして「LG HomeChat」という自然言語によるチャットで家電製品をコントロールシステムを紹介したが、その2015年仕様では音声入力が可能になるという。
有機ELテレビの開発を継続
続いて、Head of New Product Development,LG Electronics USAのTim Alessi氏が登壇し、2015年のテレビ製品ラインナップについての紹介を行なった。
2014年は、ソニー、パナソニック、そしてサムスンまでが有機ELテレビ開発からの撤退表明を行ったため、LGの動向が注目されたわけだが、LGとしては引き続き、次世代テレビの本命として有機ELを推進していく方針がAlessi氏によって語られた。
これまでサイズ展開、モデル展開が限定的だった有機ELテレビ製品が、2015年では液晶テレビ製品ラインナップに肉迫したバリエーション展開になることがアピールされた。最大サイズは77型で、湾曲型の「EG9700」と、平面・湾曲トランスフォーム型の「EG9900」の2タイプがラインナップされる。
65型は超薄型の「EF9800」、湾曲型の「EG9600」、平面型の「EF9500」の3タイプが登場予定という。これまでも存在した55型は従来通り、湾曲型の「EG9600」、平面型の「EF9500」の2タイプが後継2015年モデルとして投入予定。LGは日本でもテレビを発売しているが、未だ有機ELモデルの投入はなく、今後が気になるところだ。
この他、液晶テレビについても、量子ドット技術を用いた広色域4Kテレビの新製品も勢力的に製品投入していく方針も打ち出していた。4K液晶テレビは、より大きな画面サイズ、具体的には105型までをラインナップしていくという。
この他、洗濯機や冷蔵庫の白物家電製品や、スマートフォンの新製品が紹介された。