ニュース
ソニー、ハイレゾ対応4Kテレビや新音声圧縮技術「LDAC」、4KアクションカムなどをCESに
(2015/1/6 11:22)
ソニーは、米国ラスベガスで1月6日(現地時間)より開幕するコンシューマエレクトロニクス展示会「2015 International CES」に先駆け、同イベントで展示する2015年発売予定の新商品群を発表。4KプロセッサーX1や、ハイレゾ対応4K液晶テレビ、4Kアクションカム、空間光学式手ブレ補正搭載の4Kハンディカムなどをラインナップしている。
なお、テレビのプラットフォームに関する話題と、4Kアクションカム、ハイレゾ対応ウォークマンの新新フラッグシップ「NW-ZX2」の詳細については別記事で紹介する。
4K液晶テレビは新開発のプロセッサ「X1」を搭載
4K液晶テレビは、新開発の4Kプロセッサ「X1」を搭載し、高精細、広色域、高輝度・高コントラスト比などを実現した、BRAVIAの3シリーズ11機種を発表。
世界最薄の約4.9mm(最薄部)を実現し、新たなデザインコンセプト「Floating Style」を提案する「X9000Cシリーズ」や、放送などの圧縮音源をハイレゾ相当の音質にアップスケールする独自技術「DSEE HX」と、ハイレゾ対応スピーカーを搭載した世界初ハイレゾ対応テレビ「X9300Cシリーズ」などを展示する。
これらのモデルは、4KのH.265/HEVCやWebM VP9にも対応しており、様々な4K配信・4K放送サービスへの対応が可能。また、YouTubeはVP9を世界中で採用しているため、後述する4K対応アクションカムなどで撮影し、YouTubeにアップロードされた様々なパーソナル4KコンテンツをBRAVIAで手軽に楽しめるとする。
アクションカムも4K対応に
3,840×2,160ドットでの4K撮影が可能なアクションカム「FDR-X1000V」も発表。4K/30p、100Mbpsでの撮影ができる。さらにまた、電子式手ブレ補正機能も進化。風音低減機能も初搭載している。
ビデオカメラ・ハンディカムの4K対応モデルにも新機種が登場。「FDR-AX33」は、現行機の「FDR-AX100」と比べ、体積約30%、質量約20%減の小型・軽量化を実現。同時に、強力な空間光学手ブレ補正機能を4Kハンディカムとして初めて搭載。ブレを抑えた4K高画質撮影が可能としている。
ハイレゾリューションオーディオ
ハイレゾ対応ウォークマンの新フラッグシップモデル「NW-ZX2」を発表した。高音質かつ高剛性を実現するというシャーシ構造を採用し、192kHz/24bitのハイレゾ楽曲を最大約33時間再生可能。
また、ハイレゾ対応の車載オーディオプレーヤーも参考展示。車中でもハイレゾ音源が楽しめるようにしていくという。
新開発の音声圧縮技術LDAC
Bluetoothにおいて、LDAC(エルダック)という新しい音声圧縮技術を開発。既存のSBCコーデック(44.1kHz/328kbps)と比べ、約3倍の情報量で音源を伝送できるというもので、より高音質なワイヤレス音楽再生ができるという。
複数機器とワイヤレスで連携するSongPal Link
SongPal Linkという連携機能も用意。ワイヤレススピーカー「SRS-X99」、「SRS-X88」、ホームシアターシステムの「HT-ST9」、「HT-NT3」、「HT-XT3」、AVアンプの「STR-DN1060」、「STR-DN860」が対応しており、スマートフォンで制御。部屋にある複数の対応機器で同じ楽曲を同時再生したり、部屋ごとに別の楽曲を選択して再生することもできる。
スマートウェア
小型軽量のヘッドセット形状に、ランニングに必要なセンサーと音楽再生機能を搭載した、ランニング向けの一体型デバイス「Smart B-Trainer」を参考展示する。ランニング中の心拍数に合わせて最適なテンポの音楽を自動選曲する機能や、目的別トレーニングプランの音声ガイダンス機能を備えている。
さらに、昨年12月に発表したメガネ装着型片眼用ディスプレイモジュールのスポーツ向けコンセプトモデル「SmartEyeglass Attach!」も参考展示。独自の有機EL技術を搭載したモジュールを、連携するサードパーティーが展開するアイウェア製品に組み込んだもので、屋内外のアクティブなシーンで活用できるという。
2014年度内に開発者を対象として発売予定の透過式メガネ型端末「SmartEyeglass」に加えて、使用用途に合わせたスタイルを提案することで、スマートウェアの世界を広げていくとする。
Life Space UX
2014年1月のCESで新たなコンセプトとして発表した、空間そのものを活用して体験を創出する「Life Space UX」にも、新たなコンセプトモデルを追加する。
4K超短焦点プロジェクタは、昨年9月から米国で発売しているが、2015年内にはLED電球とスピーカーを融合させ、住空間に溶け込みながらワイヤレスで音楽が楽しめるという「LED電球スピーカー」や、約10cm四方の小型サイズながらテーブルや部屋、バスルームの壁などに設置し、最大約50型の映像を投写できる「ポータブル超短焦点プロジェクター」などをラインナップ予定。
さらに、「透き通るような光と音で部屋を満たす」という音響照明「シンフォニックライト」3モデルもCESで参考展示する。