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ソニー、高音質化 & LDAC対応のポータブルBluetoothスピーカー「SRS-X55/X33」
(2015/1/22 13:03)
ソニーは、ポータブルBluetoothスピーカーの新モデルとして、横長筐体でデジタルアンプ「S-Master」を搭載、Bluetoothの新コーデック「LDAC」にも対応した「SRS-X55」と「SRS-X33」の2機種を発売する。価格はどちらもオープンプライス。発売日と店頭予想価格は、「SRS-X55」が2月21日で25,000円前後、「SRS-X33」が3月14日で17,000円前後。
2機種とも、バッテリ駆動、AC電源駆動に対応したポータブルスピーカー。カラーバリエーションは、X55がブラックとホワイトの2色。X33がブラック、ホワイト、レッド、ブルーの4色。
新コーデック「LDAC」をサポート
X55は「SRS-X5」、X33は「SRS-X3」の後継モデル。どちらも音質を強化しているほか、ソニーが新たに開発したBluetoothのコーデック「LDAC」に対応しているのが特徴。既存のSBCコーデック(A2DPプロファイル時)が328kbps/44.1kHzで伝送しているところ、LDACでは、最大約3倍の情報量で伝送可能。ワイヤレスでも高音質サウンドが楽しめるとする。ただし、送信側もLDACに対応している必要がある。
送信側の対応モデルは、ハイレゾ対応ウォークマンの最上位モデル「NW-ZX2」。さらに、Aシリーズの「NW-A17」と「NW-A16」も、4月に予定されているファームウェアのアップデートにより、LDACに対応するとアナウンスされている。
LDACだけでなく、SBC、AACコーデックもサポート。ハンズフリー通話も行なえる。NFCもサポートし、対応するスマートフォンとワンタッチで連携できる。
X55の音質強化ポイント
音質改善ポイントとして、X55は最大出力をアップ。X5の最大出力は20W(ACアダプタ時)、8W(バッテリ時)だったが、X55では30W(ACアダプタ時)、20W(バッテリ時)にそれぞれ強化。
低域にフォーカスしたR&Bやヒップホップ、EDM音源が増加し、音楽チャートでも人気を集めている事から、そうしたトレンドを踏まえた音作りに取り組んだという。
ユニットは、前面左右に5W出力の38mm径ユニットを備え、それに挟まれるように、中央に58mm径のサブウーファを搭載。サブウーファの出力は20W。2.1chシステムになっているほか、背面にはパッシブラジエータを2基搭載し、周波数帯域は全体で60Hz~20kHzを実現している。
さらに、X5ではボリュームを最大にすると音がフラフラする場合があったが、X55では新DSP設定により、2chスピーカーとサブウーファのバランスを改善している。
内蔵バッテリでの連続使用時間は約10時間で、X5の8時間からアップした。外形寸法は221×51×118mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約1.2kgで、X5から変更は無い。
X33の音質強化ポイント
X33は2chシステム。新開発の34mm径ユニットを2基、前面に搭載。その間に、パッシブラジエータを搭載。背面にもパッシブラジエータを備えている。X3との違いとして、ユニットが新しくなったほか、パッシブラジエータの形状を変更した。再生周波数帯域は60Hz~16kHz。
これにより、ボーカルや重低音の音質をブラッシュアップしたという。最大出力はACアダプタ、バッテリ接続のどちらでも20W。X55と同様に、新DSP設定により、ボリューム最大時のバランスを改善している。
また、X3のユーザーの内、3人に2人が持ち運んで使っている事から、X33では軽量化と小型化も追求。X3は重量が850gだが、X33は730gに、外形寸法も約20%小型化し、外形寸法は185×59×60mm(幅×奥行き×高さ)となる。バッテリの持続時間はX3の7時間から、12時間に延びている。
2機種共通の特徴
Bluetooth受信に加え、ステレオミニのアナログ音声入力も装備。Bluetooth非対応の機器とも接続できる。
デジタルアンプの「S-Master」を搭載する事で、音質の劣化を低減。圧縮された音源で失われがちな、高音域を補完する「DSEE」にも対応する。
さらに、音場をより広げるという「SOUND」ボタンを装備。一体型スピーカーながら、セパレートスピーカーのような広がりのあるステレオサウンドが楽しめるとする。
また、ソニーおすすめの音楽設定を行なう「Clear Audio+」機能も用意。独自の様々なデジタル信号処理技術を組み合わせる事で、ソニーならではの音を手軽に楽しめるとする。