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キヤノン、1型センサー搭載コンパクト「PowerShot G3 X」をCP+に。新モデルは13機種
(2015/2/6 13:52)
キヤノンは6日、EVF装着も可能なミラーレス「EOS M3」や、フルサイズで5,060万画素のセンサーを搭載した「EOS 5Ds」など、デジタルカメラで同社過去最多となる13機種を一気に発表。発表会の中で、プレミアムコンパクトカメラGシリーズの第3弾モデル、1型のセンサーを搭載した「PowerShot G3 X」を開発中で、2月12日~15日までパシフィコ横浜で開催されるカメラの総合展示会、CP+ 2015に参考出品すると発表した。発売日などは未定。
PowerShot G3 X
1型の大型センサーと、35mm換算で24~600mm相当の光学25倍ズームレンズを搭載しながら、持ち歩きやすいサイズを実現したという。大型センサーを活かした、ボケ味が楽しめ、1台で広角から望遠まで幅広い撮影に対応できるという。
ハイエンドコンパクトカメラとして、キヤノンはPowerShot Gシリーズを展開、「G1 X Mark II」や「G7 X」を展開しているが、そこに新モデルが加わる形となる。
「レンズ交換式カメラは市場は今後も拡大していく」
キヤノンマーケティングジャパンの川崎正己社長は、レンズ交換式デジタル一眼レフの市場動向について、2012年は183万台、2013年は233万台と増加していたものの、2014年は増税の影響で181万台に減少した事を紹介。その上で、「2015年からは再び拡大傾向になると予想している」と語り、その理由を「購入意向の強さ」と説明。
川崎社長は、レンズ交換式カメラの個人保有率と購入意向についての調査結果を紹介。それによれば、デジタル一眼の個人保有率は9.7%、購入意向率が17.5%で、購入意向の方が7.8ポイント上回っている。これは、ミラーレスカメラの個人保有率2.3%、購入意向率10.1%の差と同じ数字となる。
川崎社長は、「購入意向が保有率を上回れば、市場の拡大が期待できる。デジタル一眼レフは、それが上回っており、レンズ交換式カメラは市場は今後も拡大していくと見ている」とした。
その上で、新モデル13機種を「EOS ALL STARS 2015」として紹介。コンパクトカメラでは、高級モデル、高倍率モデルの成長カテゴリに注力。2014年に新製品が無かったミラーレスカメラカテゴリには、新機種の「EOS M3」を投入、「今年はミラーレスにも力を入れる」(川崎社長)という。
フルサイズの一眼レフでは、「EOS 5D」の派生モデルと位置付けられる、超高画素、5,060万画素の「EOS 5Ds」、ローパスフィルタをキャンセルした「EOS 5DsR」で、プリントから大画面ディスプレイの表示など、様々な鑑賞スタイルに耐える静止画撮影のニーズに対応。
一方で、エントリーゾーンに「EOS 8000D」と「EOS Kiss X8i」という2機種を投入。Kiss X8iは、子供の成長を手軽に、綺麗に撮影したいというニーズに、8000Dは上位モデルのボタンレイアウトや設定機能などを取り入れ、エントリーながらより撮影自体を楽しみたい層に向けて訴求するとした。
さらに、NFCで対応カメラとペアリングし、撮影データを蓄積、テレビにHDMI出力できる「Connect Station」を、「新たな楽しみを提供する第一ステップの製品」と紹介。Connect Stationはインターネットにも接続でき、SNSなどでコンテンツを共有できる事から、ファームウェアアップデートで機能強化も図れる。
そのアイデア例として、「カメラ本体の機器情報」や「写真・動画の画像情報」などを用いたサービスや、写真映像を楽しむコンテンツ配信サービスの端末としての利用といった、可能性も紹介した。