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「北斗星」ラストランの“音”をハイレゾ録音、moraで1万DL限定無料配信

 3月13、14日で27年間の上野-札幌間・定期運行を終えた寝台特急「北斗星」。その警笛や通過音などをハイレゾ収録した音源が、音楽配信サイトのmoraにて数量限定無料配信される。監修は“音鉄”としても知られる向谷実氏。配信は3月27日からで、10,000ダウンロードに達し次第終了となる。

寝台特急「北斗星」
リニアPCMレコーダ「PCM-D100」

 ソニーマーケティングが録音したもの。北斗星が、多くの鉄道ファンに見守られながら最後に上野駅に発着する様子を収録している。録音には、ソニーのリニアPCMレコーダ「PCM-D100」を2台上野駅に設置。出発に際し、咆哮のように鳴り響く警笛、唸るように鳴り響くブロワー、静かに、ゆっくりと通過するジョイント音、ラストランを見届けた約3,000人の地鳴りのような歓声などが収録されているという。

 さらに、北斗星だけでなく、機関車DF200-7000の音もハイレゾ音源化。通常は立ち入ることができない機関室における音を収録しており、迫力のエンジン音やメリハリあるアイドリング音、タタンと微かに聴こえてくる客車の牽引音など、独特な鉄道車両音から列車自体のメカニズムも垣間見える音源になっているという。こちらも3月27日から、10,000ダウンロード限定で無料配信される。

 いずれの音源もFLACの192kHz/24bitでの配信となる。

機関車DF200-7000の音もハイレゾ音源化

【北斗星 ラストラン上野駅発着シーン】

  • 2015年3月13日 上野駅 入線音
  • 2015年3月13日 上野駅 出発音
  • 2015年3月14日 上野駅 到着音
  • 2015年3月14日 上野駅 車庫への回送出線音

【機関車 DF200-7000】

  • アイドリング〜加速〜惰行〜再加速音
  • 減速〜停止音
  • ハイアイドルモード切替え音

 (※各音源10,000ダウンロード限定)

社音楽館 代表取締役社長 向谷実氏 コメント

 ハイレゾでこのような鉄道の音を収録してみて、これほど鉄道の音に向いているものはないなと思いました。左右だけではなく、上下、全体の奥行き感、リアルな迫力全てを感じ取ることができる。今まで聴いていた世界よりもずっと生々しく記録されるんです。“鉄道ファンで良かった”と感じる程の迫力で、音というのは奥が深いなと改めて感じさせられましたね。

向谷実氏

 また今回、もう二度と来ない「北斗星」のラストラン収録という事で、入線から上野駅発車、上野駅到着、そして車庫に帰るまでの音を録りましたが、列車の発着に数々のドラマがあり、音で全ての情景が浮かぶんです。「北斗星」の最後の姿、それを見送るたくさんの人達の気持ちまで、この音を聴くことで想像できるんですよ。そんな素晴らしい瞬間をハイレゾ音源で遺し、このような形で世に出せた事はとても誇らしいし、今後も多くの鉄道ファンに語り継がれるものになるでしょう。音で新たな視野が広がるというのが、ハイレゾの世界にはあると思います。

 けたたましく鳴り響く汽笛や、電気機関車のブロワー音、電源車の唸るような音、客車が揺れる音……もう聴けることのない最後の“姿”が、横を通過し遠のいていく、または近づいてくる様は必聴。通過する空気の動きまでも感じることができ、切なさがこみ上げます。また、上野駅発車の際に、演奏を背に姿が遠のいていく「北斗星」を多くの人が声援で見送るシーンや、到着の際に駅員が自動放送でなく生で「上野〜、上野〜」とアナウンスをするシーンは、様々な人の想いが音と共に巡り、グッときましたね。特に駅員が生でアナウンスをするシーンは、JR社員達の「北斗星」に対するリスペクトの念が音を通じてひしひしと伝わってきます。

(山崎健太郎)