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アップルが「Final Cut Pro X」アップデート。XAVC S対応や3Dタイトル強化など

 アップルは13日(米国時間)、映像編集ソフトの「Final Cut Pro X」や、エンコーダの「Compressor」、モーショングラフィックス作成ソフト「Motion」などをアップデートした。いずれも対応OSは、OS X 10.10.2以降。

Final Cut Pro X

 Final Cut Pro Xは、バージョン10.2となり、新たな3Dアニメーションテキストやテンプレートの拡張、2Dタイトルの3D変換など3Dタイトル機能を強化したほか、パナソニックのAVC-Ultraや、ソニーのXAVC S、REDのRAWファイルなど、多くのカメラフォーマットにネイティブ対応した。ソニーのXAVCとXDCAMフォーマットもプラグイン無しに読み込み可能で、JVC H.264 long GOPに対応。また、デュアルGPUによるアクセラレーションを利用したRED RAW処理や、RED RAWアナモーフォックフォーマットなどをサポートした。

 最大4つのビデオスコープの同時表示や、色補正エフェクトの処理順序変更など、エフェクト機能も強化。Compressorへの送信時にデュアルGPUによるレンダリングを行なうなどの改善を行なっている。Mac App Store価格は34,800円。

 Motion 5.2では、Final Cut Pro Xと同様にXAVC Sなどに対応したほか、3Dタイトル関連の機能強化を図った。また、12種類の新しいジェネレータ(マンガ線、Sunburst、スパイラルグラフィックスなど)の追加や、キーフレーミングの改良(タイムラインでのコピー&ペーストなど)、矩形や円のマスクとシェイプの作成を改良、Intel製GPUでのパフォーマンス向上などを図っている。価格は6,000円。

 Compressor 4.2は、iTunes Storeで販売する映像コンテンツの作成を容易にした。ムービーや予告編、クローズドキャプション、字幕をiTunes Storeパッケージに簡単に追加できるようになったほか、クローズドキャプションや字幕をビューワーで直接プレビューできる様になった。

 また、対応システムでのハードウェアアクセラレーションを利用したマルチパスH.264エンコーディングやMPEG-4、H.264 QuickTimeムービー設定での自動ビットレート計算、QuickTime出力用のサラウンドサウンド処理時にマトリックス・ステレオ・ダウンミックスの選択などを追加した。価格は6,000円。

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(臼田勤哉)