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フルサイズCMOS搭載ミラーレス「ライカSL」。4K動画対応/SDスロット2基

 ライカカメラは、4K/30p動画撮影も可能な35mmフルサイズCMOSセンサー搭載のミラーレスデジタル一眼カメラ「ライカSL(Typ 601)」を11月末に発売する。価格はボディが92万円前後、同時発売の標準ズームレンズ「ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8-4/24-90mm ASPH.」が62万円前後。

ライカSL(Typ 601)。別売のライカ バリオ・エルマリートSL f2.8-4/24-90mm ASPH.装着時

 35mmフルサイズの2,400万画素CMOSセンサーを搭載したミラーレス一眼カメラ。レンズマウントはライカLで、専用マウントアダプタを介してライカS、ライカM、ライカRのレンズも装着できる。

 画像処理エンジン「LEICA MAESTRO II」を搭載し、4K動画撮影に対応。3,840×2,160ドット/30pのほか、4,096×2,160ドット/24pのシネマ4Kも撮影でき、「本格的なビデオカメラとして映像制作者の厳しい要求にも応える」としている。撮像素子のサイズをフル活用するフルHD動画ではフレームレート120fpsで撮影可能。動画の記録形式はMP4、MOV。

 操作は動画撮影と静止画撮影を明確に分けており、動画時は画面も動画撮影用に切り替わり、セーフティゾーン、アスペクト比、ゼブラパターン、録音レベルなどの情報を表示。別売のオーディオアダプタ介して外部マイクで音声を録音し、カメラのメニューを使わずに音声レベルを調整できる。HDMI 1.4端子を備え、4:2:2/10bitの4K画質の映像を外部出力可能。SDカード記録時は4:2:0/8bitとなる。V-Log L撮影にも対応。

標準レンズの「ライカ バリオ・エルマリートSL f2.8-4/24-90mm ASPH.」

 静止画撮影はJPEG、RAW(DNG)記録で、シャッタースピードは1/8,000秒~30分(バルブ撮影)、ISO感度は最高50000まで対応する。記録メディアはSDカードで、UHS-II対応とUHS-I対応のスロットを各1基備えたデュアルスロット仕様。UHS-II対応カードにDNGとJPEGを同時記録できる。

 Wi-Fiも搭載し、iOS/Androidアプリの「Leica SL App」からリモート操作が可能。440万画素のEVF「EyeResファインダー」を搭載。液晶モニタは視野角170度、2.95型/104万画素でタッチパネル式。ボディはアルミニウム削り出し。外形寸法は147×39×104mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約771g(バッテリ除く)/847g(バッテリ含む)。

(中林暁)