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Cambridge Audio、USB DAC搭載の新プリメイン「CXA80」。CDトランスポートも

 ナスペックは、英Cambridge Audioの新製品として、DAC搭載のプリメインアンプ2機種と、CDトランスポート1機種を11月1日に発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はUSB DAC対応のプリメイン「CXA80」が16万円前後、USB DAC非対応の「CXA60」が12万円前後、CDトランスポート「CXC」が8万円前後。各機種とも、カラーはシルバーとブラックを用意する。

Cambridge Audio「CX」シリーズ

USB DAC搭載プリメインアンプ「CXA80」など

 最大192kHz/24bitの音源に対応したプリメインアンプ。DACチップはWolfsonのDAC「WM8740」。CXA80はアシンクロナス(非同期)モードに対応したUSB入力を備え、パソコンと接続してUSB DACとして動作。最大192kHz/24bitまで対応する。また、CXA80のみXLR(バランス)のアナログ入力も備える。

CXA80
CXA60

 出力は、CXA80が80W×2ch(8Ω)と120W×2ch(4Ω)、CXA60が60W×2ch(8Ω)と90W×2ch(4Ω)。どちらもClass A/B級アンプデザインを採用し、電源部にオーディオグレードの大型トロイダルトランスとヒートシンクを搭載。左右チャンネルの回路を電源部を中心に対称となるよう基板にレイアウトし、シグナルパスの干渉を防いでクロストークを抑制。さらにCXA80では、電源部の整流回路とトロイダルトランスからの巻線を、左右チャンネル独立させた「デュアル・モノ・デザイン」を採用することで左右の干渉を抑える。

 アンプデザインを改良し、シグナルパス上のコンポーネントパーツを従来の約半分となる24個まで減らすことで歪みを抑え、信号のピュアリティを追求。また、出力段の温度補償をリアルタイムで行なうバイアス管理による「ダイナミック・サーマル・トラッキング・システム」も装備。温度上昇時も安定したパフォーマンスで駆動できるとする。そのほか、ALPS製のボリュームコントローラを備える。

CXA80の筐体内部
Cambridge AudioのDAC用Bluetoothレシーバ「BT100」の使用イメージ

 デジタル入力は光デジタル×2、同軸デジタル×1で、Cambridge AudioのDAC用Bluetoothレシーバ「BT100」(別売)対応のUSB×1も備え、スマートフォン/タブレットからのワイヤレス伝送に対応する。

 アナログ入力は、CXA80がRCA(アンバランス)×3とRCA/XLR(アンバランス/バランス)×1、ステレオミニ×1。CXA60がRCA(アンバランス)×4とステレオミニ×1。

 出力は共通で、プリアウト(RCAアンバランス)とサブウーファ出力、ステレオミニ、同軸デジタルを各1系統装備。ヘッドフォンアンプを内蔵し、8~600Ωのヘッドフォンに対応する。そのほか、Control Bus端子も備える。

付属のリモコン

 スピーカー出力を2系統備え、バイワイヤリング接続や2組のスピーカーのA/B出力切り替えが可能。独自の保護回路CAP5(Cambridge Audio Protection 5)も備え、過電圧・過電流や過剰加熱、スピーカー接続のショートなどから機器・スピーカーを保護する。

 周波数特性は5Hz~60kHz±1dB。SN比は93dB以上(1W/8Ω)で共通。最大消費電力はCXA80が750Wで、CXA60が600W。待機時はいずれも0.5W以下。外形寸法は共通で430×341×115mm(幅×奥行き×高さ)、重量はCXA80が8.7kg、CXA60が8.3kg。リモコンが付属する。

CDトランスポート CXC

 フラッグシップCDプレーヤー「Azur 851C」で採用した「S3 サーボ」などの高音質化技術を搭載したCDトランスポート。S3 サーボにより、CDの再生位置に応じてディスク回転速度を監視し、高精度のエラー訂正を行なえるとする。DAC搭載のCXA80やCXA60と組み合わせて利用できる。

CXC

 電源部にオーディオグレードの大容量トロイダルトランスを搭載し、各基板には両面実装基板を採用。高剛性メタルシャーシを採用し、振動対策も施している。

 出力は光デジタルと同軸デジタルを各1系統備え、Control Bus端子も搭載。消費電力は最大25W(待機時0.5W以下)。外形寸法は430×315×85mm(幅×奥行き×高さ)。重量は4.7kg。CXA80やCXA60の操作も行なえるリモコンが付属する。

(庄司亮一)