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Under Armourコラボの心拍測定イヤフォンや、Mark LevinsonのUSB DAC搭載プレーヤー

 ハーマンインターナショナルは、「CES 2016」に合わせてJBLやAKG、Mark Levinsonなど各ブランドのオーディオ/車載製品などを発表。JBLのヘッドフォンやスピーカー、Infinityのカーオーディオ、Mark Levinsonのハイレゾ対応ネットワークプレーヤーなど多数の新製品が披露された。

ハーマンインターナショナルブース。JBLのフロア型スピーカー「Project EVEREST」などの特別カラーモデルを販売。用意された色から選んでオーダーできるという

JBLのコラボヘッドフォンや、周囲の音が聴こえるNC技術など

 JBLの新モデルとして、スポーツブランドとして人気のUnder Armour(アンダーアーマー)とコラボレーションしたスポーツ向けBluetoothイヤフォン「UA Wireless Bluetooth Sport Headphone」を展示。

UA Wireless Bluetooth Sport Headphone
外れにくいイヤーピース構造を採用

 同じくコラボモデルの「UA Heart Rate BT Sport Headphones」は、製品名の通り心拍測定も可能な耳掛けのBluetoothイヤフォン。イヤーチップ部で心拍(脈拍)データを計り、Bluetoothでスマホなどに伝送してモニタリングできる。

 「JBL Response」は、タッチコントロールが可能なネックバンドを備え、IPX4仕様。内蔵バッテリの連続使用時間は10時間。

心拍計測対応の耳掛け型「UA Heart Rate BT Sport Headphones」
タッチコントロール対応の「JBL Response」

 JBLのポータブルBluetoothスピーカーにもリニューアルモデルが登場、カラビナ付きの「Clip 2」は、フロントグリルの素材を手触りの良いファブリック調に変更したほか、IPX7防水にも対応。5色展開で夏に発売する。シリーズ3代目モデルの「CHARGE 3」も同様に素材を変更しているほか、IPX7もサポート。価格は200ドル以下としている。

「Clip 2」
「CHARGE 3」
AKGがクインシー・ジョーンズとコラボしたスピーカーも展示されていた

 参考展示として、周囲の騒音を低減するアクティブノイズキャンセリング(NC)を安全に活用するという技術「Audio Augmented Reality(AAR)」も紹介。NCを使って音楽を聴く際に、緊急車両がサイレンを鳴らして通るなど特別な状況では、周りの音を聞こえやすくするというもの。

 展示された試作機には7つのマイクと1つのDSPを備え、あらかじめ登録されたサイレンや、犬の鳴き声などをマイクがとらえると自動でNCを止めて周囲の音が聴こえるようにすることを紹介していた。緊急事態だけでなく、作業中などに自分の名前を呼ばれると、それを判別して呼ぶ声が聴こえるようになるといった利用も想定。同技術の採用時期については検討中としている。

新たなノイズキャンセリング技術AARの参考展示
発売中の製品では、全米プロバスケットボールNBAで昨シーズンにチームを優勝へ導いた人気プレーヤーであるStephen CurryとのコラボBluetoothイヤフォン「Reflect Mini BT Stephen Curry Sigunature Edition」も展示

Mark LevinsonのTIDAL対応プレーヤーやDAC内蔵プリアンプ

 ハイエンドオーディオのMark Levinsonからは、音楽配信やCD、Bluetoothなど様々な再生に対応したプレーヤー「No519」と、DAC内蔵プリアンプ「No526」が登場した。

 「No519」はEthernetとWi-Fiを備え、TIDALやSpotify、Rhapsody、Deezerなどのストリーミング音楽配信サービスが受信可能なほか、CDやBluetooth再生も可能なプレーヤー。USB DACも備え、DSDや192kHz/24bit PCMなどのハイレゾ再生も可能。DACIチップはESS Sabre32。音質補間技術のClari-Fiも搭載する。7月発売で価格は17,000ドルの見込み。

ネットワーク/USB/CD/Bluetooth対応プレーヤー「No519」

 「No526」は、USB DACやMM/MC対応のフォノ入力などを備えたプリアンプ。DACチップはESS Sabre32。Clari-Fiも搭載する。デジタル入力はUSBや光/同軸デジタル、AES/EBUバランスを合わせて6系統備える。5月発売で15,000ドルの見込み。

USB DAC搭載プリアンプ「No526」

Infinityなどの車載製品も

 車載関連での注目は、リンスピード(Rinspeed)と協力して展示している“コネクテッドカー”のコンセプトモデル。21.5型の超ワイドディスプレイを車内に備え、自動運転に向けた技術のデモなどを行なっている。

リンスピードとのコラボによるコンセプトカー

 カーオーディオでは、Infinityブランドの「VOYAGER Drive」を紹介。Bluetoothスピーカーを使って簡易なカーオーディオを楽しめるというもので、ダッシュボード部にBluetoothスピーカーをはめ込んで使えるデモカーを用意。ドア部の埋め込みスピーカーなどに比べ良い音質を実現できるという。

Infinityの「VOYAGER Drive」展示。ダッシュボード中央にBluetoothスピーカーを装着
他にも様々な車載製品を用意。JBLブランドでは、スポーツカーなどのエンジンと同じ音を他の車で楽しめるJBLの機材を紹介。詳細は不明だが、アクセルに連動したエンジン音を楽しめるという。車のOBDIIコネクタに接続すると見られる
ルームミラーに装着するBluetoothスピーカー(左下)など、様々な製品を展示している

(中林暁)