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Wadia、DSD 11.2MHz対応でパワーアンプに直結も可能なDAC。76万円

 ノアは、Wadiaの新製品として、DSD 11.2MHzや、PCMのDXD 384kHzの再生も可能なDAC「di322」を3月15日に発売する。価格は76万円。カラーはサテンシルバー。デジタルボリュームも搭載している。

WadiaのDAC「di322」

 光デジタル×2、同軸デジタル×1、USB×1のデジタル入力を備えたDAC。USBはPCM 384kHz/32bit、DXD 384kHz、DSD 11.2MHzまでのデータに対応。光と同軸デジタルは192kHz/24bitまでをサポートする。

 DACチップは8ch対応のESS製、ES9018を採用。8ch分のDACを使い、左右の信号を各4基で処理する、クワッド・作動モードが利用可能。USBインターフェイスにはBRAVOチップを使っている。

 出力端子はバランスXLR、アンバランスRCA、標準ヘッドフォンの3系統。32bitのデジタルボリュームを搭載し、可変出力も可能であるため、パワーアンプとdi322をダイレクトに接続する事もできる。出力インピーダンスはバランス/アンバランスどちらも600Ω。接続するヘッドフォンの推奨負荷インピーダンスは20~600Ω。

 将来的な拡張端子としてDINコネクタも備え、I2S信号にも対応できるとする。

バランス出力も備えている

 電源部には大型Rコアトランスと、大容量フィルタを採用。筐体は他の300シリーズと同様アルミニウム製で、天板には強化ガラスを採用。独Alto-Extremo製フローティング・アブソーバー「NeoFlex L-3」を同梱。本体に影響を及ぼす微細な振動をキャンセルし、di322の真価を発揮させるとする。リモコンも付属する。

 消費電力は30W(スタンバイ時0.5W以下)。重量は13kg。外形寸法は454×454×86mm(幅×奥行き×高さ)で、NeoFlex L-3装着時は高さが25~30mm高くなる。

独Alto-Extremo製フローティング・アブソーバー「NeoFlex L-3」を使ったところ

(山崎健太郎)