三菱、輝度1.6倍のフルHD液晶シアタープロジェクタ

-リビングシアター向け。実売25万円


9月15日発売

標準価格:オープンプライス


 三菱電機株式会社は、フルHD液晶パネル搭載のシアタープロジェクタ「LVP-HC6800」を9月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は25万円前後の見込み。

 1,920×1,080ドットのエプソン製D7世代パネルを搭載する液晶プロジェクタ。従来モデルに比べ高効率なランプと、開口率を20%向上させた液晶パネルを採用し、輝度は「LVP-HC7000」(2008年9月発売)の1.6倍となる1,300ルーメンを実現。なお、D7世代のパネルを搭載するが、HC7000(D6/C2FINE)などとは異なり無機配向技術のC2FINEパネルではない。そのほかの特徴として、グリーン/シアン系の色再現を改善したことにより、オリジナルに忠実で色感豊かな映像を実現したという。

 なお、HC7000は、ホームシアター向けの上位モデルとして引き続き併売し、HC6800は、明るいリビングでも利用できるシアターモデルとして提案していくという。

 絞りの形状をダイヤモンド型にした高速応答/高精度の「Diamond Black Iris」を搭載し、コントラスト比は2万:1。1/60秒単位でアイリスを制御し、明暗が急激に変化するシーンでも、ダイナミックレンジの広い映像を忠実に再現するという。光源は170Wランプを使用。

1,300ルーメンに高輝度化したことで、比較的明るい部屋での「リビングシアター」を可能にするという本体はHC7000などと同様の「G.T.デザイン」新液晶テレビやBDレコーダとともに発表された

 画像処理エンジンには10bit処理の「Reon-VX」(IDT製)を採用し、1080iから1080pへのI/P変換や、ノイズリダクションなどにより高品位な映像を再現するとしている。DVD再生時は、画素変換処理に高精度フィルタを搭載し、Reon-VX内の「HQVノイズリダクション」との組み合わせでモスキートノイズなどを抑える。秒24コマのフィルムと30コマのビデオでモードの切り替えが可能。BDレコーダの24p出力にも対応する。

付属リモコン

 レンズは1.6倍ズームで、ズーム/フォーカスは電動。ED(超低分散)ガラスレンズを含む14群17枚構成のレンズを搭載し、色収差と周辺フォーカスの改善を図っている。焦点距離は23.5~37.6mm。上下75%/左右5%のレンズシフトに対応する。投写サイズは50~300型で、100型投写時の距離は3.1m。台形補正は縦±15度。

 入力端子はHDMI 1.3(Deep Color対応)が2系統、コンポーネント/S映像/コンポジットと、アナログRGB(D-Sub 15ピン)が各1系統。パソコンRS-232C端子も備える。

 本体は、スポーツカーをイメージしたという「G.T.デザイン」を採用。騒音は20dB(ランプ低モード時)。消費電力は250W。外形寸法は427×440×159mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7.5kg。リモコンが付属する。



(2009年 8月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]